【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):コメ兵HD、富士通、エクサWiz
コメ兵HD <日足> 「株探」多機能チャートより
コメ兵ホールディングス<2780>が反発。午前11時ごろに発表した11月度の月次売上高(速報値)が前年同月比31.7%増の71億4600万円となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。17日に「KOMEHYO SHIBUYA」をオープンさせたことや、25日から「Christmas SALE」を開催していることが寄与した。
■富士通 <6702> 21,770円 +730 円 (+3.5%) 本日終値
富士通<6702>が急反発、7日ぶりに年初来高値を更新した。10月27日に大きくマドを開けて底値離脱の動きを明示してからは一貫して強力な下値切り上げ波動を形成、きょうは2万1000円近辺の高値圏もみ合いから満を持して上放れてきた。米AT&T<T>がスウェーデンの通信大手エリクソンや富士通と連携して、2024年から既存の携帯電話通信網を商用規模のオープンRANに完全統合する予定を発表しており、これが富士通の業容拡大効果をもたらす動きとして株価を刺激した形となっている。
■エクサウィザーズ <4259> 391円 +12 円 (+3.2%) 本日終値
エクサウィザーズ<4259>が反発。この日の午前中、画像認識AIを活用した自動車の外装検品自動化システムを開発したと発表しており、好材料視された。今回開発した外装検品自動化システムは、一般的なカメラで車の周囲を撮影・アップロードするだけで、AIがパーツごとの傷や凹みを自動検出するというもの。画像とともに車のメーカー名、モデル名、グレード名などの情報を同時にアップロードすることで、より精緻な識別も可能となり、これにより従来人間が目視で行っていた検品作業や品質管理などの業務を効率性と均質性の両面から高度化することが可能となるとしている。
■レノバ <9519> 1,115円 +34 円 (+3.2%) 本日終値
レノバ<9519>は反発。5日の取引終了後、新規に開発する太陽光発電所で発電した電力を直接販売する電力販売契約(PPA)を東邦ガス<9533>と締結したと発表しており、好材料視された。今回のPPAでは、事業主体となるのはレノバ100%子会社の第一太陽光発電で、販売期間は20年。今期中に順次着工し、26年9月末までに順次運転開始を予定している。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。
■エービーシー・マート <2670> 2,520円 +62.5 円 (+2.5%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が反発。5日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高が前年同月比14.1%増と21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。都心部路面店や商業施設を中心に客数が順調に推移し、前月に前年割れとなった客数が同7.0%増と増加に転じたことが牽引役となった。また、北日本を中心とした積雪や気温低下により、冬物ブーツや厚手のアウターなどの売れ行きが好調だったほか、下旬にブラックフライデーセールを行ったことも寄与した。なお、全店売上高は同14.7%増だった。
■スマレジ <4431> 2,918円 +71 円 (+2.5%) 本日終値
スマレジ<4431>が反発した。5日の取引終了後、クラウドPOSレジ「スマレジ」の月次登録店舗数を開示した。11月度の有料プランの登録店舗数は前月比で705店舗増加し、3万3737店舗となった。増加基調を継続しており、評価されたようだ。登録店舗数全体に対するアクティブ店舗(無料プランを含む)の比率は30.2%となり、10月の水準から0.3ポイント上昇した。
■富士フイルム <4901> 8,701円 +178 円 (+2.1%) 本日終値
富士フイルムホールディングス<4901>が3日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2025年3月期にインスタントカメラ『チェキ』事業の売上高を23年3月期比約15%増の1500億円にする」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。記事によると、カメラ本体や専用プリンターの機種を追加し販売台数を増やすほか、チェキ用フィルムの販売も上積みすることで増収を目指すという。「チェキ」は、写真をプリントする「不便さ」が、スマートフォンに慣れ親しんだ若者にとって新鮮な体験となっているほか、アナログ感やレトロで味わいのある写真が支持されているとしている。
■マルハニチロ <1333> 2,911.5円 +58.5 円 (+2.1%) 本日終値
マルハニチロ<1333>は反発。同社は5日、来年2月から冷凍チャーハンなど家庭用冷凍食品の価格改定(値上げ)を発表した。原料価格の上昇や物流費などの増加を背景にコスト上昇分を価格に転嫁し吸収する。約2~8%の値上げとなる。株式市場では企業の製品価格引き上げについては収益採算向上につながるとの見方でポジティブ材料視する傾向が強い。また、同社株はPER7倍台、PBR0.7倍台で株価指標面から割安感が強く買い安心感もあり、投資マネーの流入が波状的に続いている。
■NTTデータグループ <9613> 1,774.5円 +35.5 円 (+2.0%) 本日終値
NTTデータグループ<9613>が5日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2024年夏から就寝中の心拍数や呼吸数などを自動測定するカプセルホテルを自社で展開する」と報じられており、好材料視されたようだ。記事によると、各部屋に取り付けた赤外線カメラや集音マイク、体動センサーを使って睡眠データを収集し、それをAIで解析して宿泊客に睡眠改善策を提案するほか、匿名化したビッグデータを消費財や医療、製薬会社などに販売するという。24年7月に東京・品川駅近くの自社ビルの1階を約70人が泊まれるように改修して開業し、将来は全国展開も視野に入れるとしている。
■ジェイ・エス・ビー <3480> 2,490円 +47 円 (+1.9%) 本日終値
ジェイ・エス・ビー<3480>は高い。学生を対象とするマンションの企画開発を主力に手掛けるほか、高齢者住宅や介護関連などシルバービジネスにも展開する。業績は人件費をこなして利益成長を続けており、23年10月期の営業利益は前の期比8%増の67億8300万円を予想するなど好調。好業績を背景に株主還元も強化し、5日取引終了後に23年10月期の年間配当を従来計画の40円から63円に増額することを発表しており、これが株価反発の足掛かりとなった。
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