日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
4日の東京株式市場は強弱観対立のなかも買い優勢で推移し、日経平均株価は3万3000円台半ばで売り物をこなす展開が想定される。前週末の欧州株市場が全面高商状だったほか、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、ダウは連日の年初来高値更新となった。米長期金利が大幅に低下し4.2%を下回ってきたことで、市場センチメントが一段と強気に傾いている。注目されたパウエルFRB議長の米大学イベントでの講演では、必ずしもハト派寄りの発言とはいえなかったものの、FRBによる政策金利の引き上げが終了したとの観測を裏付ける内容との見方が広がった。株式市場の相対的な割高感が後退し、主力株をはじめ幅広く投資資金を誘導している。これを受けて東京市場でも投資家心理が改善する公算が大きい。ただ、日米金利差縮小を背景に外国為替市場でドル売りを誘発し、足もとで1ドル=146円台後半まで円高が進んでいることは、輸出セクター中心にネガティブ材料として全体指数の上げ足を鈍らせそうだ。日経平均の3万3000円台後半は戻り売り圧力の強さが確認されており、きょうも積極的に上値を買い進む動きは見込みにくい。
1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比294ドル61セント高の3万6245ドル50セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同78.814ポイント高の1万4305.032だった。
日程面では、きょうは11月のマネタリーベース、11月の財政資金対民間収支など。海外では10月の米製造業受注など。
出所:
MINKABU PRESS