【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 12月3日版

日経平均は週明け後に下げるなら、3万2000円以下を目指す公算
1.　日経平均株価の週明け後の価格が下げる場合の展開
　図1は、 日経平均株価の日足と12月のシナリオです。
　日経平均株価は、最近の動きが上昇途中の中段保ち合いか、11月20日と24日の高値で短期のダブル・トップを形成中のどちらかです。どちらになるかは、週明け後の方向ではっきりする公算です。
　天井型を形成中なら、12月1日の高値3万3551円を超えられずに上値を抑えられて下降を開始すると考えられます。
　11月30日の安値3万3161円を割ると、天井型を完成し、弱気の流れを確認して、その後は積極的な下げの流れへ入ると考えられます。
　目先の価格が下げる場合、6月19日以降の動きは「全体で上昇途中の中段保ち合いとなっていて、目先の下げが再度保ち合いレンジ下限を目指す動きへ入っている」、「6月19日と11月20日の高値で振れ幅の大きなダブル・トップを形成中」のどちらかだと推測できます。
　どちらの場合でも、今後は3万2000円以下まで下げる可能性が大きくなります。
図1　日経平均株価（日足）と12月のシナリオ

2.　週明け後が上昇する場合の展開
　週明け後に12月1日の高値3万3551円を超えて一段高となる場合、その後は11月中旬以降のもみ合いの動きを継続するか、もみ合いを抜け出して再度勢いの強い上昇の流れへ入るかのどちらかが考えられます。
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