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【市況】パウエル講演、予想通りだが甲乙付け難い内容

 日本時間1時にパウエルFRB議長の講演内容の事前原稿が流れた。議長は「金融緩和の時期を推測するのは時期尚早。適切であれば追加引き締めの用意」とこれまでのタカ派的な発言を繰り返している。ただ、「政策金利は抑制的な領域に深く入った」とも述べている。以前はこの点を「いまは抑制的過ぎるという証拠はない」と述べていた。

 予想通りに利下げ期待は否定し、追加利上げの可能性も残している。しかし、以前よりは若干ハト派に寄った印象もあり、甲乙付け難い内容ではある。

 為替市場はドル売りの反応見せ、米国債利回りは下げ幅を拡大。ドル円は147円台前半に下落している。そして、米株式市場でダウ平均は、若干ではあるが、上げ幅を拡大。ナスダックは前日付近に戻している。

NY株式1日(NY時間11:20)
ダウ平均   36029.60(+78.71 +0.22%)
ナスダック   14225.77(-0.45 0.00%)
CME日経平均先物 33340(大証終比:-80 -0.24%)

米国債利回り(NY時間11:20)
2年債   4.598(-0.082)
10年債  4.272(-0.054)
30年債  4.455(-0.038)
期待インフレ率  2.237(-0.014)
※期待インフレ率は10年債で算出

USD/JPY 147.37
EUR/USD 1.0858
GBP/USD 1.2658

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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