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【材料】デルが決算 企業のPC需要の低迷続き予想以上の減収 高性能サーバーの需要は急増=米国株個別

(NY時間16:51)時間外
デル<DELL> 76.93(+1.06 +1.40%)

 デル・テクノロジーズ<DELL>が引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。PCへの企業需要の低迷が続き、予想以上の減収となった。法人向けおよび消費者向けPCの売上を含むクライアント部門の売上高は11%減少し、予想を大きく下回った。

 ただ、同社は今年人工知能(AI)ワークロードの実行に使われる高性能サーバーの需要が急増したため、投資家の関心を集めているが、これらの機器の販売から5億ドルの売上を計上したと発表している。今月初めに同社はAI新興企業インビュー社と1億5000万ドルのサーバー契約を結んだと発表していた。クラークCOOは声明で「弊社のサーバーおよびネットワーク事業は生成AIに対する顧客の関心に後押しされ、前期比で9%増加した」と述べた。

 PCメーカーはパンデミックの反動で需要が急激に落ち込み、過去1年半は瀕死の状態だった。それでも、業界に明るい兆しも見え始めている。世界経済は依然低迷しているものの、PC市場は底を付けたとのレポートも出ていた。クラークCOOは声明で「われわれは2月から始まる新会計年度には増収を見込んでいる」と述べていた。

 株価は時間外で一旦売りが強まったものの、直ぐに買い戻されプラスに転じている。

(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.88ドル(予想:1.46ドル)
・売上高:222.5億ドル(予想:229.8億ドル)
  インフラ:85.0億ドル(予想:85.2億ドル)
  クライアント:122.8億ドル(予想:129.7億ドル)

(11-1月・第4四半期見通し)
・売上高:225~235億ドル(予想:217億ドル)
・粗利益率:1.5%低下

(通期見通し)
・売上高:895~915億ドル(予想:903億ドル)
・1株利益:6.10~6.50ドル(予想:6.21億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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