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【市況】NY株式:NYダウは56ドル安、利益確定売りが上値を抑制

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は下落。ダウ平均は56.68ドル安の35,333.47ドル、ナスダックは9.83ポイント安の14,241.02で取引を終了した。

サイバーマンデーで強いオンライン売り上げを期待した買いに寄り付き後、上昇。ただ、10月新築住宅販売件数や11月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回り景気への懸念が再燃し、ダウは下落に転じた。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了を織り込み長期金利が再び低下したためハイテクは一時買われたが終盤にかけ失速し、高値付近からの利益確定売りにおされ主要株式指数は下落で終了。セクター別では小売りや不動産が上昇した一方、運輸が下落した。

後払いサービスを提供する金融のアファーム(AFRM)は感謝祭やブラックフライデーで同サービス利用の注文が大幅に増加したことが明らかになり、上昇。クラウドベースの商取引プラットフォームを提供するショッピファイ(SHOP)はブラックフライデーでの売り上げが過去最高を記録し、上昇した。オンライン小売りのアマゾン(AMZN)も年末商戦での強い売上を期待し、上昇。無線通信用タワーなどのインフラを保有し、運営とリースを手掛けるクラウン・キャッスル(CCI)は物言う投資家のエリオットが同社の株式保有を増やし、経営刷新策を進める計画だとの報道を受け、上昇した。

一方、履物販売会社のフット・ロッカー(FL)はアナリストが今週発表予定の第3四半期決算で売上減を警告し投資判断を引き下げ、下落。特殊ロボット・メーカーを製造するアイロボット(IRBT)はオンライン小売りのアマゾン(AMZN)による同社買収提案が競争を損ねかねないと欧州連合(EU)が警告したため買収案の白紙撤回の可能性が警戒され、下落した。

バイデン大統領はサプライチェーン強化する取り組みを発表した。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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