市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラインヤフー、ライオン、地盤HD

ラインヤフー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトウェア・サービス <3733>  9,160円  -300 円 (-3.2%)  本日終値
 ソフトウェア・サービス<3733>が続落。前週末24日の取引終了後、集計中の23年10月期連結業績について、売上高が従来予想の304億3600万円から337億2000万円(前の期比22.3%増)へ、営業利益が54億3900万円から65億1600万円(同34.3%増)へ、純利益が38億1600万円から48億6400万円(同43.1%増)へ上振れて着地したようだと発表。これを受けて朝方は反発して始まったものの、その後は目先の材料出尽くしとみた売りに押される格好となった。医療DXへの取り組みの進展からその中核となる医療情報システムの重要度が増し、新規及びリプレイス市場が活発化しており、下期において計画を上回る新規導入案件の受注があったことが要因。また、既存ユーザーへの追加システム導入及びサーバーリプレイスなども従来予想を上回ったとしている。

■LINEヤフー <4689>  438.4円  -8 円 (-1.8%)  本日終値
 LINEヤフー<4689>は反落。午後2時ごろ、第三者による不正アクセスを受け、ユーザー情報・取引先情報・従業者などに関する情報の漏えいがあることが判明したと発表した。同件は事前報道で伝わっており、同社株は後場に入り売り圧力が強まった。関係会社の韓国NAVER Cloud社のシステムを介し、10月9日に不正アクセスが行われた。10月17日に不審なアクセスを検知し分析をしたところ、同27日に外部からの不正アクセスによる蓋然性が高いと判明した。11月27日時点で漏えいが確認できた情報は、ユーザーに関する個人情報30万2569件(うち日本ユーザー12万9894件)、取引先などに関する個人情報8万6105件、従業者などに関する個人情報5万1353件。

■ライオン <4912>  1,308.5円  -16.5 円 (-1.3%)  本日終値
 ライオン<4912>が反落。SMBC日興証券が24日付で投資評価を「1」から「2」へ、目標株価を2100円から1500円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券によると、23年12月期は衣料用洗剤・柔軟剤で大型新製品2品を上市したが、単価が低く量的なマーケティングではトップメーカーに劣るファブリックケア分野で、付加価値訴求による差別化戦略と市場シェア獲得に課題が残ったと指摘。第3四半期は新製品の広告投資を再強化した一方、主力のオーラルケアなどの利益率の高いパーソナルケア製品が減速し事業ミックスが悪化したとしている。23年は国内日用品市場が活況ななか、値上げ効果やボリューム拡大で恩恵をうけるトップメーカーと比較し、長期目標達成に向けた数量確保のため、事業ミックス悪化やマーケティングROIが低下する局面にあり、同社の競争優位性を示すのは困難と評価している。

■地盤HD <6072>  150円  +50 円 (+50.0%) ストップ高   本日終値
 地盤ネットホールディングス<6072>が大幅高。同社は24日取引終了後、自社のデジタルツイン化技術が京都市で採用されたと発表しており、これが材料視されたようだ。デジタルツインとは、現実世界から集めたデータをもとにデジタルな仮想空間上に双子(ツイン)を構築し、さまざまなシミュレーションを行う技術。同社は今後、京町屋・伝統工法の建物のなかから、デジタル化する物件を選定していき、順次3Dスキャン撮影とBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデリング化を実施し、デジタルツインデータを蓄積していくという。

■ANAP <3189>  311円  +80 円 (+34.6%) ストップ高   本日終値
 ANAP<3189>が急反発。10月13日に産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決(事業再生ADR)の利用を事業再生実務家協会に申請し受理されたと発表。これに基づく第2回債権者会議(事業再生計画案の協議のための債権者会議)がきょう行われることから、今後の再生に向けての進展があるのではないかとの思惑から買われたようだ。

■コンヴァノ <6574>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 コンヴァノ<6574>がストップ高。前週末24日の取引終了後、27年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、最終年度に売上高56億円(24年3月期予想26億2500万円)、営業利益5億1000万円(同1000万円)を目指すとしたことを好感した買いが入った。提案型サービスの拡大のためにコンサルタント(カウンセラー)を各店舗に配置するなどし、各店舗の収益性を高めることで全体収益性の向上を実現するとともに、企業体としての財務健全性を高めるとしている。同時に、筆頭株主である青木剛志氏を割当先として206万株(発行価額1株につき500円)の第三者割当増資を実施すると発表しており、財務体質の改善につながるとの期待感も買いにつながっているようだ。なお、調達資金10億1792万円は社内システム・ITインフラの構築、DX推進費用や店舗補修費用、新規採用する従業員の給付費用、広告によるブランド構築費用などに当てられる予定だ。

■図研エルミック <4770>  338円  +47 円 (+16.2%)  本日終値
 図研エルミック<4770>が急騰。映像系の通信ミドルウェアを開発するが、音声や映像などのデータを受信しながら再生するストリーミング技術に定評がある。車載カメラ向けで同社の映像ミドルウェア技術への引き合いは各方面で旺盛であり、会社側では「自動運転分野に特化した技術開発を行っているわけではないが、当然無関係ということはなく、(自動車メーカーなどの)取引先が同分野で当社の技術を自動運転分野で活用する要素は十分にある」としている。車載マイコン世界トップクラスのルネサスエレクトロニクス<6723>とも取引関係にあり、今後の展開が注目される状況となっている。

■日本山村硝子 <5210>  1,510円  +193 円 (+14.7%)  本日終値
 日本山村硝子<5210>が急反発。前週末24日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を90億円から107億円(前期30億700万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。持ち分法適用関連会社であるアルガラス山村の全持ち分を同社に譲渡するのに伴い、関係会社出資金売却益約21億円を計上することなどが要因という。なお、売上高730億円(前期比7.1%増)、営業利益32億円(前期1億4200万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

■ジオコード <7357>  793円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 ジオコード<7357>は連日ストップ高。前週末24日後場の取引時間中に配当予想の修正を発表。従来未定とした24年2月期配当について、前期比5円増の20円(普通配当17円、創業20期記念配当3円)とする計画を示した。これが好感され同日の株価は制限値幅いっぱいまで上昇したが、週明けのきょうも引き続き買われストップ高となっている。

■丸山製作所 <6316>  2,575円  +271 円 (+11.8%)  本日終値
 丸山製作所<6316>が急伸。前週末24日の取引終了後、刈り払い機をはじめとするOPE(小型屋外作業機)製品に搭載可能な小型2ストロークエンジンにおいて、世界初となる100%水素燃料での安定運転に成功したと発表。これが買い材料視された。今回、安定運転に成功した小型2ストローク水素エンジンはエンジンを真横や逆さにしても問題がなく、水素を燃料としているため排出するガスがほぼ水になるという。現在は試験ベンチ上のエンジンで水素は外部供給設備を用いているが、今後カセットボンベ方式の採用と部品の小型化を図り、屋外作業が可能な試作機を作成する予定としている。

●ストップ高銘柄
 ホーブ <1382>  2,768円  +500 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 クリアル <2998>  4,730円  +700 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 アーキテクツ <6085>  779円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 ユークス <4334>  765円  -150 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値
 WT天然ガス <1689>  1円  -0.1 円 (-9.1%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄


⇒⇒[告知]最高5万円が当たる! 「株探アンケート」を実施中
⇒⇒「株探」では、【調査! 24年の日本株戦略】を実施しています。
⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に5万円分、25名の方に1万円分を差し上げます。
⇒⇒※アンケートのご回答はこちらからお願いします

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均