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【材料】ディアが決算受け下落 24年度通期のガイダンスを嫌気 需要鈍化を示唆=米国株個別

(NY時間09:36)
ディア<DE> 358.23(-24.43 -6.38%)

 農業機械のディア<DE>が下落。取引開始前に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応を示している。2024年度通期のガイダンスを公表し、純利益の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。農家からの機器需要の鈍化が重荷となり始めていることが示唆された。

 農作物価格の下落が機械メーカーに打撃を与えており、農家は作付けや収穫のための新しい機械を購入する意欲を失っている。新型トラクターの需要は依然として高いが、農機の生産が需要を上回り始める懸念がある。

 メイCEOは声明で「最終市場は変動するだろうが、われわれは規律ある取り組みと、顧客価値を高めるソリューションへの戦略的投資に引き続き注力していく」と述べていた。

 アナリストからは「2024年度のガイダンスは大きく期待を裏切るもので、農業機械市場の低迷を示唆している」との指摘も出ている。

(8-10月・第4四半期)
・1株利益(調整後):8.26ドル(予想:7.47ドル)
・売上高:154.1億ドル(予想:136.7億ドル)
  耕作機械:69.7億ドル(予想:67.1億ドル)
  小規模農業・芝生:30.9億ドル(予想:31.8億ドル)
  建設・林業:37.4億ドル(予想:37.2億ドル)

(24年度通期見通し)
・純利益:77.5~82.5億ドル(予想:93.2億ドル)
・耕作機械売上高:-15~-20%
・小規模農業・芝生売上高:-10~-15%
・建設・林業売上高:-約10%

【企業概要】
 米国内外において、トラクター、コンバイン、収穫機、土壌改良機、播種機などの農業機械を製造・販売する。また、酪農・家畜用機器や芝生用機器の他、土木・建設用機器も取扱う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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