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【材料】エヌビディア、アナリストは強気の姿勢を崩していない=米国株個別

(NY時間09:34)
エヌビディア<NVDA> 498.13(-1.32 -0.26%)

 エヌビディア<NVDA>が小動き。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。注目のデータセンター部門も予想を上回る売上高を計上。また、第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示している。

 しかし、好決算の割には株価は冴えない反応を示している。特にデータセンター部門は予想を上回る力強い内容だったものの、投資家の事前の期待がコンセンサス予想よりもかなり高い位置にあったことから、今回の145億ドルの売上高はその高い期待を十分に満たすことができず、市場は冷静な反応を示している模様。

 また、市場のもう1つの注目であった米政府による対中輸出規制の変更について同社は、旺盛な需要が他国にあることを考えれば、変更はいまのところ同社の売上には影響しないとしているが、事業の再編成を余儀なくされており、将来的には影響を及ぼす可能性があると述べた。

 株式市場は冴えない反応を示しているものの、アナリストは強気の姿勢を崩していない。「過去2四半期の衝撃的な好決算があったことから持続可能性への懸念も台頭していたが、今回の数字はその懸念を和らげた。今回の発表で恐らく市場のコンセンサス予想は再び上昇するだろう」といった声も聞かれる。

 一方、対中輸出規制変更の影響は懸念とする一方で、幅広い需要と新製品の投入がそれを相殺するとの楽観的な見方も出ているようだ。

(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):4.02ドル(予想:3.36ドル)
・売上高:181.2億ドル(予想:161億ドル)
  データセンター:145.1億ドル(予想:128.2億ドル)
  ゲーム:28.6億ドル(予想:27.0億ドル)
  プロフェッショナル・ビジュアル:4.16億ドル(予想:4.09億ドル)
  自動車:2.61億ドル(予想:2.67億ドル)
・粗利益率(調整後):75%(予想:72.5%)
・FCF:70.4億ドル(予想:71.7億ドル)

(11-1月・第4四半期見通し)
・売上高:200億ドル±2%(予想:179億ドル)
・粗利益率(調整後):75~76%(予想:72.6%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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