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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JET、アイスタイル、双日

JET <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジェイ・イー・ティ <6228>  6,750円  +900 円 (+15.4%)  11:30現在
 ジェイ・イー・ティ<6228>の上げ足が止まらない。9月25日に東証スタンダード市場に新規上場したニューフェースで、上場直後は需給要因で軟調な値動きを強いられたものの売り一巡後は動きを一変させた。機関投資家とみられる継続的な買いが観測され、株価は今月中旬を境に短期間で70%を超える上昇パフォーマンスをみせている。前日は8営業日ぶりにひと押し入れたものの、きょうはすかさず押し目を拾われ、900円高と気を吐いている。同社は半導体洗浄装置の開発・設計、製造・販売及びアフターサービスを一気通貫で手掛けるが、半導体王国である韓国や台湾といったアジア地域で需要を開拓しており、多数のウエハーを一括洗浄するバッチ式洗浄装置ではグローバルベースで1割強の商品シェアを誇るなど、その実力の高さがうかがわれる。半導体のみならず、リチウムイオン電池検査装置など新たな成長分野にも照準を合わせ、業容拡大にも前向きだ。ここ数年来、売上高、利益ともに急成長トレンドにあり、23年12月期は営業利益段階で前期比33%増の27億5900万円と過去最高を大幅更新予想にある。時価総額は依然として300億円未満の小型株であり、今後の収益成長力を考慮すると15倍台の時価予想PERは割安感が強い。

■アイスタイル <3660>  546円  +51 円 (+10.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アイスタイル<3660>は急伸。22日、Amazon.co.jp上に公式ストア「@cosme SHOPPING」をオープンしたと発表。今後の収益貢献を期待した買いを集めたようだ。2022年8月に締結したアマゾン・ドット・コム<AMZN>との資本・業務提携に基づいた協業の一環。オープンにあたり「ANNA SUI」や「shu uemura」などのブランドが参画した。開設を記念して12月1日まで、対象商品のアマゾンポイントが最大20%ポイント還元となるキャンペーンを実施する。

■バイセル <7685>  2,753円  +133 円 (+5.1%)  11:30現在
 21日に発表した「リユース品消臭の取り組み開始」が買い材料。
 アース製薬 <4985> と酸化制御技術「MA-T」を活用して、リユース品に残る生活臭やタバコ臭などをにおいの元から消臭するリユース業界初の取り組みを開始。

■クレハ <4023>  8,590円  +310 円 (+3.7%)  11:30現在
 クレハ<4023>は続伸。21日の取引終了後、株式分割を実施すると発表。12月31日を基準日として1株を3株に分割するとしており、これが買い材料視されている。これに伴い、配当予想と5月12日発表の自社株買いの取得上限株数を修正した。分割比率を考慮し、従来130円としていた期末配当を43円34銭(分割前換算130円2銭)とした。また、取得上限も同じく分割比率を考慮し、120万株から360万株に見直した。

■長瀬産業 <8012>  2,351円  +63 円 (+2.8%)  11:30現在
 長瀬産業<8012>が続伸。22日付の日本経済新聞は「最先端半導体の国内量産を目指すラピダスが、北海道千歳市に建設する工場への材料輸送管理を、長瀬産業に委託したことが分かった」と報じた。長瀬産業は化学品の取り扱いや輸送の知見があり、サプライヤーから薬液や樹脂などを集約し、北海道の倉庫に届けるという。この報道を受け、同社株には買いが流入している。

■双日 <2768>  3,101円  +71 円 (+2.3%)  11:30現在
 双日<2768>が3日ぶりに反発した。22日、ベトナムの業務用食品卸の最大手ダイタンビエット・ジョイント・ストック・カンパニーの全株式を取得したと発表。成長市場での投資活動を評価した買いが集まったようだ。買収したベトナム企業は、業務用食品とフードサービス、乳原料の3領域で事業を展開し、2022年の売上高は約370億円。国内外のサプライヤー約100社の約2000品目を取り扱う。ベトナムではスーパーマーケットやコンビニエンスストアといった小売業態が急速に発展しており、双日はグループ各事業との相乗効果を生み出しつつ、バリューチェーンの強化につなげる。

■コニシ <4956>  2,504円  +44 円 (+1.8%)  11:30現在
 コニシ<4956>が反発。21日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。これが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。

■三井海洋開発 <6269>  2,010円  +30 円 (+1.5%)  11:30現在
 三井海洋開発<6269>がしっかり。21日の取引終了後、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)向けの検査ドローン技術開発に関する覚書を、Terra Drone(テラドローン、東京都渋谷区)と締結したと発表した。ドローンというテーマ性に着目した買いが株価を下支えしたようだ。非破壊検査向けの超音波探傷機能を搭載したドローンを用いたテラドローンの検査技術と、三井海洋のFPSOの設計・操業に関する知見を活用。検査作業におけるドローン技術の実用化を通じ、海洋石油・ガス業界の課題解決につなげる。

■西松屋チェーン <7545>  2,012円  +26 円 (+1.3%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は4日続伸。21日の取引終了後、11月度(10月21日~11月20日)の月次売上高速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比7.8%増と3カ月ぶりに前年実績を上回った。これが好感されている。後半に気温が低下したことで、秋物衣料や冬物衣料が好調に推移した。また、育児・服飾雑貨の売り上げも伸長した。なお、全店売上高は同12.4%増だった。

■ニップン <2001>  2,245円  +27 円 (+1.2%)  11:30現在
 ニップン<2001>が続伸した。21日、家庭用のオリーブオイルなどの値上げを発表。業績へのポジティブな影響を見込んだ買いが入った。原材料費や包装資材、物流費などのコスト上昇や為替の影響を背景に、オリーブオイルなど家庭用食品類3品について約21~27%、家庭用パスタソース・ラザニエセットなど16品を約3~4%値上げする。一方、輸入小麦の政府売渡価格が引き下げられたことに伴い、家庭用小麦粉9品は約2~4%値下げする。価格改定は2024年2月1日納品分から実施する。

■ispace <9348>  904円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 ispace<9348>は堅調推移。21日の取引終了後、米国子会社が米テラン・オービタル<LLAP>の子会社との間で業務提携を行うことを決めたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。月へ荷物(ペイロード)を輸送する商業サービスを民間企業などから公募する米航空宇宙局(NASA)の「商業月面輸送サービス(CLPS)プログラム」のもと、アイスペースの米国子会社はチームの一員として、米国でランダーを開発する。CLPSプログラムでは米国企業が契約主体となり、機器の製造を米国内で行うことが求められており、テランオービタル子会社は同プログラムの受注のための全ての要件を満たしているという。このほど新たなオーダーが公募されたが、今回の業務提携の締結を前提に、テランオービタル子会社は受注に向けた提案を実施。受注ができなかった場合、業務提携は自動的に失効するとしている。

■アドバンテスト <6857>  4,632円  -145 円 (-3.0%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>はウリ気配で始まる展開で反落スタートとなった。前日の米国株市場では半導体関連が利食われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%近い下落となったことで、足もと半導体関連株人気にも一服感が生じている。一方、引け後発表された米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の23年8~10月期決算は絶好調といってよい内容で、売上高、最終利益ともに市場コンセンサスを上回った。また、次四半期(11~1月)の業績見通しについても生成AI市場の拡大に伴うデータセンター向け需要を背景に事前予想を上回っている。ただ、今月に入ってから好決算期待で株価が大きく水準を切り上げていたこともあり、目先利益確定の動きを誘発して時間外で売りに押される形となった。この流れを引き継ぐ形で、東京市場でも生成AI関連に位置付けられるアドテストやディスコ<6146>をはじめ半導体製造装置関連の主力銘柄に売りが先行している。

■カイオム <4583>  150円  +15 円 (+11.1%)  11:30現在
 カイオム・バイオサイエンス<4583>は3日続伸、商い増勢のなか株価水準を切り上げ底値離脱の動きを明示している。理化学研究所発の創薬ベンチャーで抗体作製に独自技術を有しているのが特徴。同社が開発した抗体作製技術「ADLibシステム」への注目度が高い。21日取引終了後、中国でADLibシステムに関連する特許査定を受領したことを発表。また、欧州でがん治療用候補抗体「CBA―1535」に関する特許査定を受領したことも併せて発表しており、これが足もとの株価を強く刺激する格好となった。株価は100円台前半と低位に位置しており、上値を見込んだ個人投資家の短期資金を誘導している。

■テクニスコ <2962>  691円  +68 円 (+10.9%)  11:30現在
 テクニスコ<2962>が急騰、10.9%高と値を飛ばし25日・75日移動平均線を一気に上抜いた。株価はきょうで4連騰と底値離脱を鮮明としてきた。今年7月26日に東証スタンダード市場に新規上場した直近IPO銘柄で、ヒートシンク(放熱板)製品の製造販売を手掛け、高い商品クオリティを武器に高出力半導体レーザー装置やパワー半導体向けなどで高水準の需要を獲得、中期的にも商機拡大の公算が大きい。足もとの業績も今期は急回復が見込まれており、24年6月期は営業利益段階で前期比56%増の4億2700万円と急拡大予想にある。半導体関連の中小型株に物色の矛先が向かうなか、同関連の出遅れとして投資資金が攻勢をかけている。

■日本ギア工業 <6356>  510円  +31 円 (+6.5%)  11:30現在
 日本ギア工業<6356>が大幅高、一時7%を超える上昇で515円まで上値を伸ばし、10月30日につけた戻り高値を払拭、早晩3月3日の年初来高値575円も視界に入れてくる可能性がある。歯車装置メーカーで電力向け中心に高い実績を誇る。なかでも電気や油圧などのエネルギーを動力に変換してバルブの開閉・制御を行うバルブアクチュエータは国内原子力発電所向けで約90%の独占的シェアを獲得している。業績も好調だ。24年3月期の営業利益は従来予想の6億5000万円から14億6000万円(前期比52%増)に大幅上方修正しており、7倍前後のPERは水準訂正余地の大きさを示唆している。株式需給面でも特徴的な動きが観測された。30日に大商いでザラ場510円の高値をつけた後に値を消したが、その後の株価の出直り局面で30日にこなした出来高よりも遥かに少ない水準で高値を奪回した。これは上昇過程で戻り売りを浴びていないことを意味しており、同社株式を実需で抱えている大口投資家(機関投資家)が存在する可能性を示唆している。

●ストップ高銘柄
 アーキテクツ <6085>  579円  +80 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 Birdman <7063>  1,118円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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