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【材料】アジレントが決算受け上昇 ガイダンスは予想下回るも株価はポジティブな反応=米国株個別

 ライフサイエンスや応用化学分野の研究に用いる機器・ソフトウェアを手掛けるアジレント・テクノロジー<A>が上昇。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、売上高も予想を若干上回った。同社は声明で安定化の兆しを見ており、2024年度は緩やかではあるが着実な回復を見込んでいるとしている。また、積極的なコスト管理戦略が営業利益率に貢献した。

 ガイダンスも公表し、全体的に予想を下回る内容ではあったものの、株価はポジティブな反応を見せている。アナリストからは「ガイダンスは予想を下回ったものの、受注動向の安定化の兆しを示唆している」との評価も聞かれた。

(8-10月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.38ドル(予想:1.34ドル)
・売上高:16.9億ドル(予想:16.7億ドル)
  ライフサイエンス・応用市場:9.28億ドル(予想:9.28億ドル)
  診断・ゲノミクス:3.56億ドル(予想:3.44億ドル)
  アジレント・クロスラボ:4.04億ドル(予想:4.03億ドル)

(11-1月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.20~1.23ドル(予想:1.33ドル)
・売上高:15.6~16.1億ドル(予想:16.9億ドル)

(24年度通期見通し)
・1株利益(調整後):5.44~5.55ドル(予想:5.66ドル)
・売上高:67.1~68.1億ドル(予想:70.0億ドル)

【企業概要】
 米国内外で、ライフサイエンスや応用化学分野の研究に用いる機器・ソフトウェア・サービス・消耗品を提供する。各研究の用途に特化した機器を提供し、液体クロマトグラフィー質量分析システム、誘導結合プラズマ質量分装置、細胞イメージングシステム、サンプルトラッキング用ラボソフトウェア等を扱う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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