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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベネ・ワン、ツルハHD、出光興産

ベネ・ワン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベネフィット・ワン <2412>  1,443円  +300 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ベネフィット・ワン<2412>がストップ高。14日の取引終了後、エムスリー<2413>がベネ・ワンに対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株1600円。ベネ・ワンの親会社であるパソナグループ<2168>が保有する株式を取得し、連結子会社化を目指す。ベネ・ワンにはTOB価格を意識した買いが入った。買付予定数の下限は8121万400株(所有割合51.16%)で上限は8730万7300株(同55.00%)に設定した。エムスリーは、ベネ・ワン株式の51.16%を所有するパソナGとの間で、同社がTOBに応募する契約を締結した。買付期間は11月15日から12月13日まで。TOB後もベネ・ワンは上場を維持する見込み。エムスリーは健康経営サービスの強化につなげる。

■コプロHD <7059>  1,518円  +290 円 (+23.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 コプロ・ホールディングス<7059>が続急伸し、実質上場来高値を更新した。14日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を18億円から20億4200万円(前期比54.5%増)へ、純利益を11億6700万円から13億6100万円(同57.4%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を25円から30円へ引き上げたことが好感された。上期において、建設技術者派遣で退職数が増加した一方、採用数が想定を上回って推移したことや、SES(システム・エンジニアリング・サービス)で稼働人数が増加したことにより売上高は242億9800万円(同29.3%増)の従来見通しを据え置いた。ただ、中期的な収益性の向上に取り組み、バックオフィスに係わる人件費の減少などの成果が得られたことが利益を押し上げるという。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高111億3700万円(前年同期比28.5%増)、営業利益7億3700万円(同56.9%増)、純利益5億1000万円(同81.9%増)だった。

■オプティマスグループ <9268>  2,198円  +400 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 オプティマスグループ<9268>が続急伸、年初来高値を更新した。14日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を680億円から810億円(前期比47.4%増)へ、営業利益を45億円から60億円(同2.0倍)へ、純利益を26億円から34億円(同47.0%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間25円・期末30円の年55円から中間30円・期末40円の年70円へ引き上げたことが好感された。主要市場であるニュージーランド市場で、前期央の市中在庫調整局面からの揺り戻しによる高水準の需要が続いており、順調に制約台数を伸ばしていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高387億8200万円(前年同期比40.5%増)、営業利益27億9500万円(同98.0%増)、純利益14億6700万円(同53.6%増)だった。

■パソナグループ <2168>  1,742円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位
 パソナグループ<2168>がストップ高。14日の取引終了後、連結子会社のベネフィット・ワン<2412>に対してエムスリー<2413>が実施するTOB(株式公開買い付け)に応募する契約を結んだと発表。これに伴い、特別利益として関係会社株式売却益を計上する見込みという。24年5月期の連結業績予想の修正を行う予定としており、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。詳細については金額が確定次第、開示するとしている。

■ギフティ <4449>  1,725円  +295 円 (+20.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 14日に決算を発表。「今期経常を35%上方修正」が好感された。
 ギフティ <4449> [東証P] が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比3.6倍の12.6億円に急拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の8.1億円→11億円(前期は3.5億円)に35.3%上方修正し、増益率が2.3倍→3.1倍に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒ギフティの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「DIRIGIOを持ち分法適用関連会社化」も買い材料。

■ツルハホールディングス <3391>  12,770円  +2,095 円 (+19.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 ツルハホールディングス<3391>が急騰した。この日、米ブルームバーグ通信がツルハHDに関し、「買収受け入れによる非上場化を検討していることが15日までに分かった」と報じた。複数のプライベートエクイティー(PE)ファンドなどが興味を示しており、6000億円規模の買収になる見通しと伝えている。TOB(株式公開買い付け)時での株価に上乗せされるプレミアムを期待した買いが集まった。同社の時価総額は足もとで6000億円を超える規模にまで膨らんでいる。報道によると、すでに財務アドバイザーを選定しており、11月下旬に一次入札を実施する。アクティビスト(物言う株主)らへの対策から離れ、成長戦略に集中する狙いがあるとしている。東京証券取引所は15日、非公開化に関する不明確な情報が生じているとして、ツルハHDを巡り注意喚起を行った。同社の筆頭株主であるイオン<8267>も報道を受けて上げ幅を拡大した。

■出光興産 <5019>  4,101円  +634 円 (+18.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 出光興産<5019>がマドを開けて急伸。5連騰で年初来高値を更新した。14日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、最終利益の見通しを1000億円から1800億円(前期比29.0%減)に引き上げた。同時に、自社株買いの実施と1対5の株式分割を開示。配当予想も実質的に増額修正しており、ポジティブ・サプライズとなったようだ。今期の売上高予想は8兆3000億円から8兆6500億円(同8.5%減)に修正した。原油価格の前提を引き上げ、想定為替レートを円安方向に見直した。これに伴い、原油および石油製品などの在庫影響による利益が想定よりも増加する見込みとなった。自社株の取得総額は上限350億円。取得期間は24年8月14日までとし、取得株式の全数を25年3月31日に消却する。株式分割は今年12月31日を基準日とし24年1月1日付で実施。今期の年間配当予想は株式分割前のベースで120円から160円(前期比40円増配)に修正した。出光興産は中期経営計画の財務目標と株主還元方針も見直した。26年3月期のROE(自己資本利益率)の目標をこれまでの8%から10%以上とした。また、26年3月期までの配当は160円を下限とし、株価水準を意識し自己株式取得を機動的に実施する新たな方針を示した。抽選型優待制度の導入も公表している。

■INFORICH <9338>  4,540円  +700 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 INFORICH<9338>がストップ高。14日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想の上方修正を発表し、これを好感した買いが集まったようだ。売上高の見通しを73億3300万円から75億6300万円(前期比72.3%増)、経常損益の黒字額の見通しを1億4200万円から5億8400万円(前期は11億7700万円の赤字)に見直した。モバイルバッテリー事業では国内外でレンタル回数が好調に推移。バッテリースタンドやモバイルバッテリーの販売増加も寄与する。

■東プレ <5975>  1,943円  +282 円 (+17.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 東プレ<5975>が続急伸し年初来高値を更新。14日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を3100億円から3500億円(前期比20.5%増)へ、営業利益を110億円から160億円(同2.2倍)へ、純利益を90億円から160億円(同59.9%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各20円の年40円としていた配当予想を中間・期末各25円の年50円へ引き上げたことが好感された。主にプレス関連製品事業において北米で物量が増加していることに加えて、下期も国内や北米を中心に物量が増加する見通しであることが要因。また、為替影響による増益効果も織り込んだとしている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1657億3100万円(前年同期比27.8%増)、営業利益61億4800万円(同29.5倍)、純利益134億8500万円(同35.0%増)だった。

■オロ <3983>  2,460円  +334 円 (+15.7%)  本日終値
 オロ<3983>が3日ぶりに急反発した。14日の取引終了後、年間配当予想の増額修正と株主優待制度の新設を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。年間配当予想は10円増額して30円(前期比10円増配)に見直した。また同社は12月31日時点で100株以上を保有する株主を対象に、3000円相当のQUOカードを1枚贈呈する。同時に発表した23年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上収益が前年同期比15.6%増の51億5800万円、最終利益が同21.5%増の13億6600万円だった。

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