【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ディアライフ、TOYO、Aバランス
ディアライフ <日足> 「株探」多機能チャートより
ディア・ライフ<3245>が大幅反発。14日の取引終了後に発表した24年9月期の連結業績予想で、最終利益51億円(前期比18.5%増)を目指し、年間配当予想を前期比5円増の46円を予定していると発表したことが好感された。リアルエステート事業で単身者・DINKS向けの住宅に引き続き強い需要が見込めることから、都市型レジデンスの事業量及び規模の拡大を進めるほか、セールスプロモーション事業で既存のクライアントへの人材派遣の取引拡大やサービスを提供する分野の多様化を進めることで収益拡大を狙う。なお、23年9月期決算は、売上高435億300万円(前の期比16.2%減)、営業利益60億8700万円(同6.1%増)、純利益43億400万円(同2.5%増)だった。同時に、上限を42万株(発行済み株数の0.95%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月15日から12月15日までで、機動的な資本政策を遂行するとともに、資本効率の向上及び株主還元の充実を図るために実施するとしている。
■エニマインド <5027> 815円 +86 円 (+11.8%) 本日終値
14日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)最終が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上」が好感された。
AnyMind Group <5027> [東証G] が11月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終損益は1億7100万円の黒字(前年同期は1億2300万円の赤字)に浮上し、通期計画の2億2700万円に対する進捗率は75.3%となった。
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■テルモ <4543> 4,731円 +486 円 (+11.5%) 本日終値
14日に決算を発表。「上期最終が24%増益で着地・7-9月期も54%増益」が好感された。
テルモ <4543> [東証P] が11月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比24.2%増の500億円に伸びたが、通期計画の1010億円に対する進捗率は49.6%となり、5年平均の47.9%とほぼ同水準だった。
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■TOYO TIRE <5105> 2,620円 +263 円 (+11.2%) 本日終値
TOYO TIRE<5105>が3連騰し年初来高値を更新。14日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、営業利益を600億円から650億円(前期比47.6%増)へ、純利益を550億円から600億円(同25.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を58円から70円へ増額し年間配当予想を90円(前期80円)としたことが好感された。売上高は5600億円(前期比12.6%増)の従来見通しを据え置いたものの、原材料価格の高騰や海上運賃の値上がりなどが想定より下回っていることに加えて、為替相場が想定よりも円安に推移していることが利益を押し上げるとしている。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高4092億2100万円(前年同期比16.8%増)、営業利益503億2400万円(同60.3%増)、純利益567億6800万円(同26.8%増)だった。
■Abalance <3856> 3,580円 +330 円 (+10.2%) 本日終値
Abalance<3856>は大幅高。祖業のソフトウェア開発から太陽光パネルの製造を主力事業に業態を転換、ベトナムに同関連子会社を有し積極展開している。14日取引終了後に発表した24年6月期第1四半期(23年7~9月)決算は営業利益が前年同期比2.9倍の46億7300万円と急拡大を果たした。これが好感される形で投資資金を呼び込んでいる。12%を超える上昇で3600円台まで一気に水準を切り上げた。
■荏原 <6361> 7,960円 +704 円 (+9.7%) 本日終値
14日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)最終が28%増益で着地・7-9月期も55%増益」が好感された。
荏原 <6361> [東証P] が11月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比27.9%増の349億円に伸び、通期計画の523億円に対する進捗率は3年平均の53.6%を上回る66.7%に達した。
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■A&Dホロン <7745> 1,879円 +141 円 (+8.1%) 本日終値
A&Dホロンホールディングス<7745>がマドを開けて大幅続伸。電子計測機器のほか半導体検査装置を手掛けるが、独自の電子ビーム技術を駆使した高精度の半導体検査装置が大きく売り上げを伸ばし収益を押し上げている。24年3月期上期(23年4~9月)の営業利益は前年同期比73%増の31億6300万円と好調。高業績変化率でグロース株の範疇に含まれるが、それでも時価予想PERが10倍未満で割安感が強い。半導体関連株への物色人気が盛り上がるなか、同社株も投資資金のターゲットに浮上しており、7月25日につけた年初来高値1943円奪回を視野に入れた強調展開が続いている。
■KPPGHD <9274> 680円 +48 円 (+7.6%) 本日終値
14日に発表した「4.2%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の4.2%にあたる300万株(金額で24億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月15日から24年3月31日まで。
■日本ペHD <4612> 1,116円 +76 円 (+7.3%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期最終を5%上方修正、配当も1円増額」が好感された。
日本ペイントホールディングス <4612> [東証P] が11月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比70.8%増の934億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の13円→14円(前期は11円)に増額修正した。
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