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【市況】15日の株式相場見通し=大幅高、米CPI下振れで欧米株全面高に追随

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場はリスク選好の地合いが強まり、主力株中心に大きく買い優勢に傾きそうだ。日経平均株価はフシ目の3万3000円大台を突破する可能性が高い。前日の欧州株市場では日本時間午後10時半に開示された10月の米消費者物価指数(CPI)が事前コンセンサスを下回ったことで、取引後半に軒並み上げ足を強める形となった。米国株市場もショートカバーを誘発してNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高となり、特にハイテク系グロース株への買いが目立ったことでナスダック指数の上昇率は一時2.5%を超える急伸をみせている。米CPIは総合指数、コア指数いずれも事前に予想されていた水準を下回った。伸び率は総合指数で前年同月比3.2%上昇となり、前月比では横ばいだった。米10年債利回りは4.4%台まで急低下しており、これを受けて投資家のセンチメントが一気に強気に傾く格好となっている。欧米株高を引き継いで、東京市場でもリスクオンの地合いが加速しそうだ。日経平均は先物主導で9月15日の戻り高値(終値ベースで3万3533円)を視野に入れながら上値追いが加速する可能性がある。なお、日米金利差縮小を背景に外国為替市場で急速に円高方向に振れていることは輸出株には逆風材料だが、きょうのところはこれが上値を押さえる要因とはなりにくい。

 14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比489ドル83セント高の3万4827ドル70セントと大幅高で3日続伸。ナスダック総合株価指数は同326.638ポイント高の1万4094.381だった。

 日程面では、きょうは7~9月期実質GDP速報値、9月の鉱工業生産確報値、10月の訪日外国人客数など。海外では10月の中国工業生産高・小売売上高・固定資産投資・不動産開発投資、10月の英CPI、9月のユーロ圏貿易収支、9月のユーロ圏鉱工業生産、10月の米PPI、10月の米小売売上高、11月のNY連銀製造業景気指数、9月の米企業在庫など。

出所:MINKABU PRESS

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