【材料】ミアヘルサホールディングス---2Qは経常利益が黒字化、保育事業が2ケタ増益に
ミアヘルサ <日足> 「株探」多機能チャートより
ミアヘルサホールディングス<7129>は9日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.6%増の109.93億円、営業利益は同236.5%増の0.24億円、経常利益は0.20億円(前年同期は0.11億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は0.32億円(同0.44億円の損失)となった。
医薬事業の売上高は前年同期比3.1%増の45.47億円、セグメント利益は同1.3%増の2.43億円となった。処方箋枚数については、既存店舗も回復傾向にあり、前連結会計年度に出店した新規出店効果も併せて前年同期比102.2%となった。一方、処方箋単価については、2023年4月に実施された薬価改定の影響があったものの、高額医薬品の処方箋枚数が増加したことに加え、後発医薬品調剤体制加算強化、「かかりつけ薬局」としてのサービスの充実強化等、調剤技術料の加算獲得に努めたことで、上昇した。なお、当第2四半期連結会計期間末における調剤薬局店舗数は、42店舗(前連結会計年度末比±0店舗)となった。
介護事業の売上高は前年同期比8.7%減の16.05億円、セグメント損失0.85億円(前年同期は0.61億円の損失)となった。当第2四半期連結累計期間において、5事業所(訪問介護事業所2事業所、居宅介護支援事業所1事業所、訪問看護事業所1事業所、サービス付き高齢者向け住宅1事業所)の開設を実施した。また、不採算事業所5事業所(通所介護事業所4事業所、定期巡回事業所1事業所)の閉鎖を実施した。業績については、不採算事業所の閉鎖を実施したことで、通所介護事業所等の利用者を中心に利用者数が減少したことで減収となった。また、2023年8月に千葉県流山市に開設した「ホスピス対応型ホーム(定員61名)」のサービス付き高齢者向け住宅1事業所及び併設事業所3事業所(居宅介護支援事業所1事業所、訪問介護事業所1事業所、訪問看護事業所1事業所)の開設に伴う先行コストが生じたことにより、利益面も低調で推移した。なお、当第2四半期連結会計期間末における介護事業所数・施設数は、67事業所(前連結会計年度末比±0事業所)となった。
保育事業の売上高は前年同期比1.8%増の44.10億円、セグメント利益は同19.7%増の2.44億円となった。当第2四半期連結累計期間において、認可保育園3園及び、学童クラブ1ヵ所を開設した。業績については、2022年4月及び、2023年4月に開設した認可保育園の園児数が増加したことで業績に寄与した。また、2023年3月末に不採算であった東京都認証保育園等の閉園により効率化が図られたことで、採算性が向上した。なお、当第2四半期連結会計期間末における運営事業所数は、78事業所(前連結会計年度末比+4事業所)となった。
その他(食品事業)の売上高は前年同期比0.1%増の4.30億円、セグメント利益は同64.6%減の0.05億円となった。学校給食部門において、物価上昇の影響があったものの、堅調に推移した。一方、当社グループがフランチャイジーとして店舗展開している銀のさら(3店舗)の業績については、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが5類感染症移行等の影響による宅配食ニーズの落込みにより減少した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.1%減の220.00億円、営業利益が同46.5%増の2.80億円、経常利益が同65.4%増の2.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.0%減の1.30億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ