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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ローランド、TOWA、ティアンドエスなど

ローランド <日足> 「株探」多機能チャートより

ローランド<7944>:4890円(+700円)
ストップ高。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は77.4億円で前年同期比23.1%増となっている。上半期時点では同9.0%減となっていたため、7-9月期の大幅な収益改善をポジティブ視する動きになっているようだ。通期予想124億円、前期比15.3%増は据え置いている。為替効果もあって北米での増収率が高まっているほか、価格適正効果なども一段と反映されてきているものとみられる。


カシオ計<6952>:1287円(+75.5円)
大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は81.8億円で前年同期比18.9%減となり、従来予想の60億円を上回る着地となっている。つれて、通期予想は従来の160億円から180億円、前期比0.9%減にまで上方修正。ほぼ市場コンセンサス水準までの引き上げに。時計事業や教育事業が想定よりも堅調に推移しているもようだ。楽器事業などの厳しい状況も想定されていただけに、買い安心感が先行する流れとなっている。


花王<4452>:5652円(+280円)
大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、コア営業利益は363億円で前年同期比56.2%増となり、上半期実績の同35.8%減から大幅増益に転換、320億円程度の市場予想も上回る水準に。通期予想は1200億円、前期比9.0%増を据え置きも、第3四半期時点では50億円ほど計画を上回っているもよう。通期コンセンサスは1000億円満たない水準でもありポジティブな反応が先行。前日はユニ・チャームやライオンの株価下落で連想感も先行していた。


リクルートHD<6098>:4708円(-272円)
大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期調整後EBITDAは1623億円となり、会社計画1430-1660億円の上限に近い水準での着地に。10-12月期計画は1300-1450億円のレンジで、コンセンサスはほぼレンジ中央水準となっている。決算サプライズは大きくないものの、直近で株価は急速難リバウンドとなっていたため、戻り売り圧力へとつながる格好に。HRテクノロジーの売上減、マージン低下見通しなどはマイナス視とみられる。


TOWA<6315>:5800円(+680円)
大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は14.7億円で前年同期比51%減益となったが、粗利益率の改善などで従来計画は上振れる着地となっている。また、受注高は151億円で前四半期比28.7%増となっている。車載用半導体増産向け投資や生成AI向けHBM増産に向けた投資などが増加していきているようだ。通期業績計画は据え置いているものの、生成AI向けの成長期待などが先行する展開になっている。


ティアンドエス<4055>:2311円(+288円)
大幅に3日ぶり反発。先進技術ソリューションカテゴリーで、トヨタ自動車<7203>向けにティアンドエスが持つAI関連技術を利用したソリューションを提供すると発表している。詳細に関しては開示が可能になり次第、速やかに知らせるとしている。トヨタへのソリューション提供決定が素直に好感されているほか、このところ株価が25日移動平均線を下回る水準で推移していたことから、自律反発期待の買いも入っているようだ。


ストレージ王<2997>:605円(+38円)
大幅に4日ぶり反発。アーバネットコーポレーション<3242>と業務提携契約を締結すると発表している。首都圏を中心とするマンションやセルフストレージ物件開発用地候補に関する不動産情報のほか、両社が保有する物件の売却や不動産投資家候補に関する情報を交換・共有する。また、アーバネットコーポレーションが開発するマンションへのセルフストレージ商品の組み込みなど新規プロダクトへの取り組みを検討する。


JTOWER<4485>:6260円(+170円)
大幅に反発。24年3月期の営業利益予想を従来の5.60億円から6.60億円(前期実績1.17億円)に上方修正している。タワー事業で鉄塔カーブアウトの契約移管数が堅調に推移していることに加え、国内IBS事業で電気料金の上昇で売上総利益が上振れる見込みとなったため。第2四半期累計(23年4-9月)の営業利益は前年同期比86.5%増の4.28億円で着地した。修正後の通期予想に対する進捗率は約64.8%。

《ST》

 提供:フィスコ

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