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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ヘリオスTH、横河電、マツダ (7日大引け後 発表分)

ヘリオスTH <日足> 「株探」多機能チャートより

 11月7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ヘリオスTH <6927> [東証S]  ★今期経常を60%上方修正、配当も17円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の7.2億円→11.5億円に59.7%上方修正。増益率が46.3%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。上期においてランプ事業および製造装置事業で出荷の前倒し、早期の納入が実現し、売上原価と販管費が削減されたことが要因。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の8円→25円(前期は8円)に大幅増額修正した。配当利回りは6.49%に上昇。

 東急建設 <1720> [東証P]  ★今期経常を23%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の62億円→76億円に22.6%上方修正。増益率が23.5%増→51.4%増に拡大する見通しとなった。国内建築工事案件の受注時期の遅れなどで売上高は計画を下回るものの、一部土木工事の採算改善や長期開発事業の撤退に伴う費用の減少によって利益は上振れする。また、円安による為替差益が発生することも利益を押し上げる。

 奥村組 <1833> [東証P]  ★上期経常を53%上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の47億円→71.8億円に52.8%上方修正。増益率が4.3%増→59.3%増に拡大する見通しとなった。土木事業および建築事業の売上高が増加したことに加え、売上総利益率が改善したことが上振れの要因。

 ニップン <2001> [東証P]  ★今期経常を一転35%増益・最高益に上方修正、配当も16円増額
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比74.0%増の125億円に拡大し、従来予想の74億円を大きく上回って着地。個人やインバウンドの消費回復による需要増加に加え、原材料などのコスト上昇に伴う製品価格の値上げで売上高が計画を上回ったことが寄与。冷凍食品類や中食事業の好調も利益拡大につながった。
  上期好調に伴い、通期の同利益を従来予想の146億円→200億円に37.0%上方修正。従来の1.5%減益予想から一転して35.0%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  併せて、年間配当を従来計画の40円→56円(前期は40円)に大幅増額修正した。

 ムゲンE <3299> [東証S]  ★今期経常を30%上方修正、配当も10円増額
 ◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の38.6億円→50.3億円に30.4%上方修正。増益率が67.2%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。不動産需要が底堅く推移し、主力である不動産買取再販事業の販売が拡大したことが寄与。利益率の高い投資用物件の販売が進んだことも上振れにつながる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の43円→53円(前期は20円)に増額修正した。配当利回りは5.03%に上昇。

 DNC <4246> [東証P]  ★今期経常を27%上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は46.1億円の黒字(前年同期は11.7億円の赤字)に浮上し、従来予想の31億円の黒字を上回って着地。収益改善活動が進んだことに加え、労務費上昇分の価格への転嫁を一部実施したことなどが上振れの要因となった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の77億円→98億円に27.3%上方修正。増益率が2.7倍→3.4倍に拡大する見通しとなった。

 メディシス <4350> [東証P]  ★今期経常を一転3%増益に上方修正、配当も2円増額
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比36.2%増の16.9億円に拡大し、従来の39.6%減益予想から一転して増益で着地。地域薬局部門で新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う受診不安の軽減や複数の呼吸器感染症の流行などを背景に処方箋応需枚数が計画を上回ったことが寄与した。生産性の向上やコストコントロールに取り組んだことも利益を押し上げた。
  上期好調に伴い、通期の同利益を従来予想の25.5億円→34.5億円に35.3%上方修正。従来の24.0%減益予想から一転して2.8%増益見通しとなった。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の10円→12円(前期は12円)に増額修正した。

 イワキ <6237> [東証P]  ★上期経常を一転48%増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の19.5億円→32.7億円に67.6%上方修正。従来の11.5%減益予想から一転して48.3%増益見通しとなった。好調に推移した新規子会社であるイワキ香港Gとイワキ上海の連結効果が収益を大きく押し上げた。
  併せて、上期配当を従来計画の16円→21円(前年同期は27円)に大幅増額し、年間配当は48円になる。

 SANKYO <6417> [東証P]  ★上期経常は71%増益、大規模な自社株買いも発表
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比70.9%増の458億円に拡大して着地。「フィーバー機動戦士ガンダムSEED」を筆頭にパチンコ機、パチスロ機ともに新規タイアップ機やシリーズ機などの販売台数が大きく伸びたことが寄与。
  通期計画の600億円に対する進捗率は76.4%に達しており、業績上振れが期待される。
  併せて、発行済み株式数の18.56%にあたる1000万株または609億9000万円を上限に「ToSTNeT-3」自社株買いを実施すると発表。また、発行済み株式数の6.36%にあたる422万2400株の自社株を消却することも明らかにした。

 グローリー <6457> [東証P]  ★今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は154億円の黒字(前年同期は53.5億円の赤字)に浮上し、従来予想の130億円の黒字を上回って着地。国内市場で新紙幣発行に伴う更新や改造作業が計画より前倒しで進み、製品売上、保守売上ともに増加したほか、スマート遊技機向けカードシステムの販売が好調だったことが寄与。
  併せて、通期の同損益を従来予想の385億円の黒字→410億円の黒字(前期は27.2億円の赤字)に6.5%上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の72円→80円(前期は68円)に増額修正した。

 横河電 <6841> [東証P]  ★今期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の490億円→640億円に30.6%上方修正。増益率が0.8%増→31.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。生産部品およびプロジェクト調達品の調達環境の改善に加え、円安効果なども利益を押し上げる。

 三社電機 <6882> [東証S]  ★今期経常を25%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→25億円に25.0%上方修正。増益率が21.1%増→51.4%増に拡大する見通しとなった。電源機器事業で大型パワーコンディショナーの評価用電源や小型組み込み電源の販売が堅調に推移することが要因。材料費の低減などによる利益率の改善も上振れに貢献する。

 マツダ <7261> [東証P]  ★今期経常を一転37%増益に上方修正・8期ぶり最高益、配当も5円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の1720億円→2540億円に47.7%上方修正。従来の7.5%減益予想から一転して36.6%増益を見込み、一気に8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。北米市場を中心とした出荷台数の増加や販売単価の改善、円安効果などを加味した。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の45円→50円(前期は45円)に増額修正した。

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