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【材料】フォードが決算受け時間外で4%下落 ストの影響と暫定合意の批准保留で通期ガイダンス取り下げ=米国株個別

(NY時間17:16)時間外
フォード<F> 10.85(-0.50 -4.41%)

 フォード<F>が引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益が予想を大きく下回ったほか、売上高も内燃機関のフォード・ブルーは予想を上回ったものの、そのほかの部門は予想を下回った。同社は全米自動車労組(UAW)のストライキの影響と前日夜に発表された暫定合意の批准が保留されていることを理由に通期のガイダンスを取り下げている。ファーリーCEOは声明で「不特定のコストと品質問題に対処するために仕事のやり方を根本的に変える」と述べた。

 また、ローラーCFOはストライキとUAWとの暫定契約の影響について言及し、ストライキで13億ドルの損失が発生し、第3四半期のスト関連コストは1億ドルだったことを明らかにした。また、暫定契約の影響については、1台あたり850-900ドルのコスト増となり、利益が0.6-0.7%ポイント減少するとの見通しを示した。第3四半期に5万台の車両が品質保留となり、納車されなかったことも明らかにしている。

 株価は時間外で4%の下落。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.39ドル(予想:0.47ドル)
・自動車売上高:438億ドル
  フォード・ブルー:256億ドル(予想:237.6億ドル)
  フォード・モデルe:18億ドル(予想:22.7億ドル)
  フォード・プロ:138億ドル(予想:149.4億ドル)
・EBIT(調整後):22.0億ドル(予想:26.9億ドル)
・EBITマージン:5.0%(予想:6.1%)

(通期見通し)
 取り下げ

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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