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【材料】マスターカードが決算受け下落 慎重な見通しを示唆したことを嫌気=米国株個別

(NY時間14:34)
マスターカード<MA> 366.34(-19.97 -5.17%)

 マスターカード<MA>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。カード利用額が12%増加し、金利上昇と景気減速の中でも、消費者の支出が予想を覆し続けていることが明らかになった。

 ただ、株価は冴えない反応。慎重な見通しを示唆したことが嫌気されている。第4四半期の経常収益のガイダンスは予想を下回る結果を示唆している。第4四半期の営業費用は1桁台後半、純利益は2桁台前半の伸びを見込んでいる。

 アナリストからも「第4四半期は市場のコンセンサスを大きく下回る見通しで、第3四半期の1株利益の上振れは主に税率の低下によるものだ」との評価が出ていた。

 なお、ミーバックCEOは声明で「第3四半期も大幅な増収増益を達成したが、これは堅調なファンダメンタルズと引き続き底堅い個人消費を反映したものだ」と述べた。また、「マクロ経済と地政学的な不確実性は依然として高いものの、われわれの多角的なビジネスモデルは、決済とサービスにおける大きなビジネスチャンスを生かす上で有利な立場にある」とも述べていた。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):3.39ドル(予想:3.23ドル)
・経常収益:65.3億ドル(予想:65.3億ドル)
・営業利益率(調整後):58.8%(予想:58.5%)
・取扱額:1.88兆ドル(予想:1.87兆ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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