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【市況】ユーロ円が21日線を上放れる展開 160円が意識=NY為替

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となる中で、ユーロ円は買いが強まっており、159.70円付近まで上昇している。21日線を上放れる展開を見せており、明日以降の動きが注目されそうだ。目先は上値を拒んでいた160円が意識されるが、強い上値抵抗も観測されている。

 今週はECB理事会が控えているが、足元の長期金利の上昇と中東情勢の緊迫化でECBは利上げ停止を示唆するのではとの見方も出ている。今回は据え置きが確実視されているが、追加利上げの可能性は残すとの見方が優勢。

 前回9月の理事会以降、米10年債利回りは当時の4.10%から本日は一時5%台へと約0.90%ポイント上昇しているが、欧州のソブリン債の利回りも上昇を余儀なくされている。長期金利の上昇は景気を一段と引き締め、追加利上げの理由は乏しい。同時に、ECBが金融政策をさらに微調整するための新しい情報も限られているという。

EUR/JPY 159.63 USD/JPY 149.70 EUR/USD 1.0664

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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