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【市況】ダウ平均は3日続落 高利回りと中東情勢の緊迫化で買いのモメンタムが出ず=米国株前半

NY株式20日(NY時間13:50)
ダウ平均   33281.05(-133.12 -0.40%)
ナスダック   13074.32(-111.85 -0.84%)
CME日経平均先物 31235(大証終比:+15 +0.05%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続落。きょうの米10年債利回りは下げているものの、2007年以来の5%をうかがう展開を見せていたことから、IT・ハイテク株など成長株中心に株式市場を圧迫している。また、中東情勢も依然として緊迫化している中で、原油高、リスク回避の雰囲気が広がっており、株式市場は買いのモメンタムが強まらないようだ。

 前日のパウエルFRB議長の講演は次回FOMCの金利据え置きは示唆したように思われるが、追加利上げの可能性は温存する内容となった。インフレは依然高過ぎ、インフレを下げるには経済成長の低下が必要になると発言し、株式市場に動揺を与えた。議長は、現在の金利が高過ぎるとは考えていないとも述べていた。

 市場は来年にかけて追加利上げの可能性をまだ30%程度の可能性で見ており、議長の講演前と変わらないが、利上げサイクル終了を期待している向きには若干ネガティブな印象だった模様。

 決算ではアメックス<AXP>が取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表。経常収益、1株利益とも過去最高となるなど好調な決算ではあったものの、株価は冴えない反応。決済ネットワークでの総支出額がここ10四半期で最も低い伸びとなった。第3四半期にはまだ出ていなかったが、この先の個人消費への懸念は根強い。

 オラクル<ORCL>が下落。AIエグゼクティブ・フォーラムのイベントを受けて売りが強まっている格好。しかし、アナリストはこのイベントとAIが同社の長期的な成長ドライバーとなる可能性について肯定的な見方をしている。

アメックス<AXP> 144.19(-5.43 -3.63%)
オラクル<ORCL> 101.90(-6.44 -5.94%)

アップル<AAPL> 174.03(-1.43 -0.82%)
マイクロソフト<MSFT> 327.89(-3.43 -1.04%)
アマゾン<AMZN> 126.11(-2.29 -1.78%)
アルファベットC<GOOG> 137.80(-1.18 -0.85%)
テスラ<TSLA> 213.86(-6.25 -2.84%)
メタ・プラットフォームズ<META> 312.10(-0.72 -0.23%)
AMD<AMD> 102.56(+0.16 +0.16%)
エヌビディア<NVDA> 417.09(-3.92 -0.93%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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