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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を受けてドルは下げ渋る可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

19日のドル・円は、東京市場では149円93銭から149円67銭まで下落。欧米市場では149円96銭まで買われた後、149円68銭まで下落したが、149円80銭で取引終了。本日20日のドル・円は主に149円台で推移か。米長期金利の上昇を受けてドルは下げ渋る可能性がある。

報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は10月19日、NYエコノミック・クラブで講演を行い「経済成長と労働需要の回復力を示すデータに注意を払っている」、「成長が持続的にトレンドを上回っていること、または労働市場の引き締まりが緩和されていないことを示す新たな証拠が出てくれば、金融政策の一段の引き締めが正当化される可能性がある」と述べた。市場参加者の間からは「FRBは金融引き締めの方針を長期間維持するだろう」との声が聞かれた。

ただ、一部の市場参加者はパウエル議長が「FRBは一段の利上げの必要性を巡る検証を慎重に進めている」との見方を伝えたことに反応しており、「インフレ関連指標に異変がない場合、年内に追加利上げが行われる可能性は極めて低い」と予想している。なお、為替については、中東情勢の悪化が警戒されているものの、米長期金利の高止まりを受けてリスク回避のドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

《CS》

 提供:フィスコ

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