【通貨】NY為替:パウエルFRB議長発言を受けてドル買いが一時強まる
米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円96銭へ上昇後、149円68銭まで下落して、149円82銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少し労働市場が依然強い証拠となったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、インフレが依然高過ぎで、経済の強さが続けば一段の引き締めが正当化されるとの見解を示したため金利先高観にドル買いが強まった。同時に、長期金利の上昇で利上げの必要性が低下する可能性にも言及し、金利が一時低下に転じドル買いも後退。しかし、質疑応答では、現在の政策が引き締め過ぎの証拠は見られず、現時点でリスクは依然高いインフレと指摘したため、ドルは再び買われた。
ユーロ・ドルは、1.0556ドルから1.0616ドルのレンジで上下し、1.0583ドルで引けた。ユーロ・円は、158円93銭まで上昇後、158円29銭まで反落。ポンド・ドルは、1.2127ドルから1.2192ドルのレンジで上下。ドル・スイスは、0.8976フランまで上昇後、0.8909フランまで下落。中東情勢緊迫化を警戒した安全通貨フラン買いが継続した。
《MK》
提供:フィスコ