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【特集】GMOーAP Research Memo(6):2023年12月期通期は増収増益予想を据え置く

GMO-AP <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

GMOアドパートナーズ<4784>の2023年12月期通期の連結業績予想は期初計画を据え置いて、取扱高が前期比5.2%増の40,500百万円、売上高が同5.2%増の17,500百万円、営業利益が同10.5%増の785百万円、経常利益が同11.8%増の835百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.6%増の430百万円としている。

第2四半期が減益となり、通期予想に対する利益進捗率も低水準(営業利益10.0%、経常利益25.0%、親会社株主に帰属する当期純利益24.8%)となったが、下期の挽回策として、競争優位性が高く利益率も高い自社企画サービスの拡販、新規顧客・案件の獲得、既存顧客との取引拡大、ChatGPTなどAIやRPAなども活用した生産性・コスト効率の向上、高度人財による組織力強化などを推進する。また、上期の減益の一因となったスポット費用は下期には発生せず、人財採用も上期までにおおむね完了したため下期は採用費等が抑制される見込みである。2023年5月には社内で活用する「ChatGPT API」を搭載した広告テキスト生成ツールを開発している。通期予想の達成については、主力の「TRUE Affiliate byGMO」が順調に成長していること、下期のコスト抑制などを勘案すると、同社が打ち立てた下期の挽回策の進捗次第となるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SI》

 提供:フィスコ

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