【市況】ダウ平均は4日続伸 利上げサイクル終了も高金利を当面維持との見方で固まったか=米国株概況
NY株式11日(NY時間16:20)
ダウ平均 33804.87(+65.57 +0.19%)
S&P500 4376.95(+18.71 +0.43%)
ナスダック 13659.68(+96.84 +0.71%)
CME日経平均先物 32045(大証終比:+145 +0.45%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に4日続伸。午後になってFOMC議事録が公表され、株式市場は買いの反応をやや見せた。議事録では、慎重に進めることができると全員が合意し、この先の慎重姿勢を強調する内容となった。その一方で、金利は当面、制限的なままであるべきとの考えでも合意している。利上げサイクルは終了の可能性を示唆しているものの、FRBは現在の高金利を当面維持する意向も強調した。
取引開始前に9月の米生産者物価指数(PPI)も発表され、ガソリン価格の上昇が影響し、予想を大きく上回る内容となった。ただ、株式市場の反応は限定的に留まった。
ここ数日の市場は、FRB高官の発言を受けて米利上げサイクル終了への期待が高まっているが、今回の米PPIのデータはその期待を裏付けなかったが、市場は利上げサイクル終了へ期待を変えていない。
明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、それを確認したいところもあるが、本日のFOMC議事録からも、「現在の利上げサイクルはすでに終了も、FRBは現在の高金利を当面維持する」で市場は見方を固めつつあるのかもしれない。
きょうはエクソンモービル<XOM>が下落。原油相場の下落もあるが、同社はシェール大手のパイオニア・ナチュラル・リソーシズ<PXD>を買収することで合意した。すべて株式交換による買収で規模は595億ドル、1株253ドルとなる。同社にとって今回の合併は1999年にエクソンとモービルが合併して以来の最大のM&Aで、今年発表された企業買収としては最大規模となる。ただ、アナリストからはコスト削減効果は薄いとの指摘も出ていた。
アドビ<ADBE>が上昇。同社は前日開催したコンファレンスで生成AIモデル「ファイアフライ」の新バージョンを発表。この発表を受けてアナリストからも前向きな評価が出ていた。
透析装置やサービスを手掛けるダヴィータ<DVA>やバクスター・インターナショナル<BAX>が大幅安。デンマークの大手薬ノボ・ノルディスクが、同社の主力薬「オゼンピック」が腎不全の臨床試験で驚くほど早期に有効性を示したと発表したことが嫌気された。糖尿病治療薬「マンジャロ」を製造するイーライリリー<LLY>は6日続伸し、最高値を更新。
アムジェン<AMZN>が上昇。本日発表予定だった、がん臨床試験のデータ概要の公表が金曜の朝まで延期になった。ただ、アナリストはポジティブな兆候と述べていた。また、別のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の267ドルから318ドルに引き上げたことも買い手掛かりとなった模様。
エクソンモービル<XOM> 106.49(-3.96 -3.59%)
パイオニア・ナチュラル<PXD> 240.82(+3.41 +1.44%)
アドビ<ADBE> 549.91(+17.19 +3.23%)
ダビータ<DVA> 75.89(-15.39 -16.86%)
バクスター<BAX> 32.74(-4.58 -12.27%)
イーライリリー<LLY> 605.28(+25.97 +4.48%)
アムジェン<AMGN> 283.60(+12.35 +4.55%)
アップル<AAPL> 179.80(+1.41 +0.79%)
マイクロソフト<MSFT> 332.42(+4.03 +1.23%)
アマゾン<AMZN> 131.83(+2.35 +1.81%)
アルファベットC<GOOG> 141.70(+2.50 +1.80%)
テスラ<TSLA> 262.99(-0.63 -0.24%)
メタ・プラットフォームズ<META> 327.82(+5.98 +1.86%)
AMD<AMD> 108.31(-0.70 -0.64%)
エヌビディア<NVDA> 468.06(+10.08 +2.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33804.87(+65.57 +0.19%)
S&P500 4376.95(+18.71 +0.43%)
ナスダック 13659.68(+96.84 +0.71%)
CME日経平均先物 32045(大証終比:+145 +0.45%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に4日続伸。午後になってFOMC議事録が公表され、株式市場は買いの反応をやや見せた。議事録では、慎重に進めることができると全員が合意し、この先の慎重姿勢を強調する内容となった。その一方で、金利は当面、制限的なままであるべきとの考えでも合意している。利上げサイクルは終了の可能性を示唆しているものの、FRBは現在の高金利を当面維持する意向も強調した。
取引開始前に9月の米生産者物価指数(PPI)も発表され、ガソリン価格の上昇が影響し、予想を大きく上回る内容となった。ただ、株式市場の反応は限定的に留まった。
ここ数日の市場は、FRB高官の発言を受けて米利上げサイクル終了への期待が高まっているが、今回の米PPIのデータはその期待を裏付けなかったが、市場は利上げサイクル終了へ期待を変えていない。
明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、それを確認したいところもあるが、本日のFOMC議事録からも、「現在の利上げサイクルはすでに終了も、FRBは現在の高金利を当面維持する」で市場は見方を固めつつあるのかもしれない。
きょうはエクソンモービル<XOM>が下落。原油相場の下落もあるが、同社はシェール大手のパイオニア・ナチュラル・リソーシズ<PXD>を買収することで合意した。すべて株式交換による買収で規模は595億ドル、1株253ドルとなる。同社にとって今回の合併は1999年にエクソンとモービルが合併して以来の最大のM&Aで、今年発表された企業買収としては最大規模となる。ただ、アナリストからはコスト削減効果は薄いとの指摘も出ていた。
アドビ<ADBE>が上昇。同社は前日開催したコンファレンスで生成AIモデル「ファイアフライ」の新バージョンを発表。この発表を受けてアナリストからも前向きな評価が出ていた。
透析装置やサービスを手掛けるダヴィータ<DVA>やバクスター・インターナショナル<BAX>が大幅安。デンマークの大手薬ノボ・ノルディスクが、同社の主力薬「オゼンピック」が腎不全の臨床試験で驚くほど早期に有効性を示したと発表したことが嫌気された。糖尿病治療薬「マンジャロ」を製造するイーライリリー<LLY>は6日続伸し、最高値を更新。
アムジェン<AMZN>が上昇。本日発表予定だった、がん臨床試験のデータ概要の公表が金曜の朝まで延期になった。ただ、アナリストはポジティブな兆候と述べていた。また、別のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の267ドルから318ドルに引き上げたことも買い手掛かりとなった模様。
エクソンモービル<XOM> 106.49(-3.96 -3.59%)
パイオニア・ナチュラル<PXD> 240.82(+3.41 +1.44%)
アドビ<ADBE> 549.91(+17.19 +3.23%)
ダビータ<DVA> 75.89(-15.39 -16.86%)
バクスター<BAX> 32.74(-4.58 -12.27%)
イーライリリー<LLY> 605.28(+25.97 +4.48%)
アムジェン<AMGN> 283.60(+12.35 +4.55%)
アップル<AAPL> 179.80(+1.41 +0.79%)
マイクロソフト<MSFT> 332.42(+4.03 +1.23%)
アマゾン<AMZN> 131.83(+2.35 +1.81%)
アルファベットC<GOOG> 141.70(+2.50 +1.80%)
テスラ<TSLA> 262.99(-0.63 -0.24%)
メタ・プラットフォームズ<META> 327.82(+5.98 +1.86%)
AMD<AMD> 108.31(-0.70 -0.64%)
エヌビディア<NVDA> 468.06(+10.08 +2.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美