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【市況】4日の株式相場見通し=大幅続落、欧米株全面安でリスクオフ継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 4日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲にリスク回避の流れが継続し、日経平均株価は大きく下値を探る展開を強いられそうだ。前日は日経平均が500円を超える下げを強いられたが、きょうも押し目買いの動きは限定的でフシ目の3万1000円台を割り込む可能性がある。足もとでにわかに世界同時株安の様相を見せており、前日の欧州株市場では独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数をはじめほぼ全面安商状に売り込まれたほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく値を下げ、ナスダック指数の下落率は約1.9%に達した。この日発表された8月の米雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が事前コンセンサスを上回り、これを受けてFRBによる金融引き締め長期化に対する懸念が強まった。米10年債利回りは4.8%台に乗せるなど16年ぶりの高水準をつけ、マーケットのセンチメントを冷やしている。欧米株が一斉にリスクオフに傾いたことで東京市場も買い手控えムードが避けられない。外国為替市場では一時1ドル=150円台に突入、その後は介入観測のなか急速に円高方向に押し戻される場面があったが、非常に不安定な値動きで、ここからの為替動向が株式市場にも影響を与えそうだ。ただ、日経平均は前日まで4日続落しこの間に1100円以上も水準を切り下げており、目先自律反発狙いの買いも想定されるところ。売り一巡後は下げ渋る可能性もある。

 3日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比430ドル97セント安の3万3002ドル38セントと大幅安で3日続落。ナスダック総合株価指数は同248.307ポイント安の1万3059.466だった。

 日程面では、きょうは10月の日銀当座預金増減見込み、需給ギャップと潜在成長率など。海外ではニュージーランド中銀、ポーランド中銀が政策金利発表、9月の全米雇用リポート、9月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数、8月の製造業新規受注など。

出所:MINKABU PRESS

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