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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:オプティマス、日本取引所、いよぎんHD

オプティマス <日足> 「株探」多機能チャートより
■オプティマスグループ <9268>  1,909円  +180 円 (+10.4%)  11:30現在
 オプティマスグループ<9268>は大幅高となり、連日で上場来高値圏を走る展開。同社はニュージーランド向けを主力に中古車輸出を手掛け、売上高の98%を海外が占めているが、足もとの業績は絶好調に推移している。今期は大幅増収増益見通しで、売上高、営業利益ともに過去最高を更新する見通しだ。そうしたなか、25日取引終了後、オーストラリアの自動車販売会社AUTOPACTの株式取得契約の締結について決議したことを発表、これによるオーストラリアでの事業領域拡大など業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。

■日本取引所グループ <8697>  2,778.5円  +82.5 円 (+3.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 日本取引所グループ<8697>がマドを開けて3日続伸し、年初来高値を連日で更新した。25日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の上方修正を発表した。最終利益の見通しは従来の490億円から540億円(前期比16.5%増)に引き上げた。年間配当予想も6円増額し、記念配当10円を含めた前期の水準と横ばいの63円に見直しており、これらを好感した買いが集まった。今期の営業収益は1345億円から1430億円(同6.7%増)に修正した。市況動向を踏まえ1日平均の売買代金・取引高の前提について、株券等を4兆3000億円(従来の前提比5000億円増)、TOPIX先物取引を10万6000枚(同2000枚増)、長期国債先物取引を3万3000枚(同2000枚増)に見直した。一方、日経平均先物に関しては19万4000枚(同2000枚減)に引き下げた。

■いよぎんHD <5830>  1,120円  +33 円 (+3.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 いよぎんホールディングス<5830>が反発した。25日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の修正を発表した。9月中間期の経常収益を830億円から970億円、経常利益を185億円から345億円、純利益を130億円から230億円にそれぞれ見通しを引き上げた。米国市場で金利に上昇圧力が掛かり、地銀に対し利ザヤ改善期待が膨らみやすい地合いにあって、業況を好感した買いが集まったようだ。子会社の伊予銀行において、相場状況を踏まえて有価証券の売買を機動的に実施した結果、業績が上振れする見通しとなった。通期の業績予想については、9月中間期決算の発表時に改めて公表する予定とする。同社は昨年10月に伊予銀行の単独株式移転により、同行の完全親会社として設立されたため、連結業績の予想に前年同期の実績値の記載はない。

■エニマインド <5027>  950円  +25 円 (+2.7%)  11:30現在
 AnyMind Group<5027>が反発。25日の取引終了後に既存株主による株式の売り出しを発表した一方で、23年12月期の連結業績予想の上方修正も開示した。税引き前利益は減益予想から一転して、増益の見通しとなったほか、最終利益予想も大幅に引き上げた。業績の上振れが好感されたほか、株式の流動性向上による中期的な株高を期待した買いも入ったようだ。同社は今期の売上収益をこれまでの327億4400万円から332億9300万円(前期比34.3%増)に、税引き前利益を2億7800万円から4億5000万円(同38.0%増)に、最終利益を8400万円から2億2700万円(同5.0%減)に、それぞれ見通しを引き上げた。生産性の改善などが寄与するほか、EC支援サービスを提供するインドネシア企業の完全子会社化や、法人税等の想定額が想定よりも少なくなる見込みとなった影響も業績予想に織り込んだ。あわせて既存株主による445万2200株の売り出しと、上限66万7800株のオーバーアロットメントによる売り出しを発表した。浮動株比率を高め、投資家層の拡大につなげる。売出価格は10月3日から10日までの間のいずれかの日に決める。

■あすか薬HD <4886>  1,694円  +44 円 (+2.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 あすか製薬ホールディングス<4886>が大幅続伸し年初来高値を更新している。25日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を44億円から62億円(前期比46.3%増)へ上方修正したことが好感されている。保有する投資有価証券の一部を第2四半期累計期間から第3四半期累計期間に売却することにより、投資有価証券売却益27億円を計上する見通しであることなどが要因としている。なお、売上高620億円(同2.5%増)、営業利益54億円(同5.7%増)は従来見通しを据え置いている。

■東海東京 <8616>  508円  +11 円 (+2.2%)  11:30現在
 東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>が反発している。25日の取引終了後、未定としていた24年3月期の中間配当を12円(前年同期8円)にすると発表したことが好感されている。なお、期末配当(同8円)予想は引き続き未定としている。

■マクニカHD <3132>  6,980円  +90 円 (+1.3%)  11:30現在
 マクニカホールディングス<3132>は新値街道をまい進。フシ目の7000円台に乗せる場面がある。25日の取引終了後、長期経営目標の修正について発表した。31年3月期の連結売上高を2兆円以上(従来は1兆3000億円以上)、連結営業利益を1500億円以上(同1000億円以上)とする新たな目標を掲げており、幅広い投資家の買いを誘う要因となったようだ。旺盛な半導体需要と円安効果を背景に、23年3月期は当初の中期経営計画の目標を2年前倒しで達成した。足もとの事業環境などを勘案し、今年5月に25年3月期を最終年度とする中期経営計画を修正。今回、長期経営目標について再度検討し、数値の一部を修正した。31年3月期の連結営業利益率(7.5%以上)と連結ROE(15%以上、自己資本利益率)の目標は据え置いた。

■商船三井 <9104>  4,476円  +53 円 (+1.2%)  11:30現在
 商船三井<9104>が全般下げ相場に抗して頑強な値動き。一時71円高の4494円まで上値を伸ばした。同社の年間配当は180円で配当利回りにして4%前後と高いが、9月中間期末に、年間配当の61%に相当する110円を実施する計画。あすの配当権利付き最終日を前に中間期配当取り狙いの買いを呼び込んでいる。また、前日取引終了後にマレーシア国営エネルギー事業会社の完全子会社及び同グループの海運会社と、液化CO2輸送船の開発・保有を目的とした合弁会社設立に基本合意したことを発表しており、同国での商機拡大の思惑も株価の刺激材料となっている。

■東京海上 <8766>  3,659円  +34 円 (+0.9%)  11:30現在
 東京海上ホールディングス<8766>やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>、第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など保険株が逆行高。東証33業種別指数の騰落率ランキングで「保険業」は値上がり率トップとなっている。25日のニューヨーク債券市場で、米長期金利の指標となる10年物国債利回りは一時4.5%台と約16年ぶりの高水準に上昇した。国内長期金利の上昇も続いており、保険株には運用環境の改善を期待した買いが入っている。

■エクサウィザーズ <4259>  400円  +2 円 (+0.5%)  11:30現在
 エクサウィザーズ<4259>は反発。25日の取引終了後、みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ信託銀行と、業務提携に関する基本合意書の締結を発表。業績面でのプラス効果を見込んだ買いを集めた。エクサWizが持つチャットGPTを活用したIR(投資家向け広報)業務の効率化支援サービス「exaBase IR アシスタント」について、みずほ信託銀行の顧客企業に対し導入を促進する。同行でのエクサWizのサービス導入も進めるほか、同行の顧客企業に対する株主戦略の検討などでも提携する。

■SUBARU <7270>  2,972円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在
 SUBARU<7270>はしっかり。25日の取引終了後、発行済み株式総数の2.0%に相当する1527万4300株を11月15日に消却すると発表した。5月11日に公表した自社株買いは取得総額の上限に迫ったため終了した。5月時点で取得株数の全株を消却する方針を示していたが、予定通り消却に踏み切る。株式市場では、自己株の再放出による潜在的な需給悪化懸念が後退したとの受け止めがあって、株価の支えとなったようだ。

■あさひ <3333>  1,267円  -41 円 (-3.1%)  11:30現在
 あさひ<3333>が反落。25日の取引終了後に発表した24年2月期上期(2月21日~8月20日)の決算は、営業利益が前年同期比1.0%減の42億1800万円だった。四半期ベースで見ると第1四半期が増益だったのに対し、第2四半期は大幅な減益となっており、足もとの業績悪が嫌気されている。上期の売上高は同4.9%増の437億6300万円だった。EC販売の拡大や修理・メンテナンス需要の増加が売り上げに寄与。一方、事業拡大に伴う販管費増で利益は押し下げられた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■セントラル警備保障 <9740>  3,210円  -25 円 (-0.8%)  11:30現在
 セントラル警備保障<9740>が軟調。25日の取引終了後、今年8月31日を基準日とする株主優待商品の提供をもって、株主優待制度を廃止すると発表しており、嫌気されたようだ。株主への公平な利益還元の観点から検討を重ねた結果、配当金による直接的な利益還元を充実させることが適切であると判断した。8月31日基準日の株主優待に関しては、保有株式数100株以上1000株未満でオリジナルクオカード1枚、1000株以上1万株未満で同カード2枚、1万株以上で同カード10枚を贈呈する。1枚は500円。

■東洋建設 <1890>  1,239円  -2 円 (-0.2%)  11:30現在
 東洋建設<1890>は朝高後に下げに転じた。26日、同社は任天堂<7974>創業家の資産運用会社であるヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO、東京都港区)などから、株式公開買い付け(TOB)に関する新たな提案を受領したと発表した。YFOは5月に1株1000円でのTOBを提案していたが、今回の提案では、条件付きでTOB価格を1255円に引き上げた。変更の条件として、合理的に満足する内容によるデューデリジェンスの実行と、新たな中期経営計画における収益計画・成長戦略の実現可能性が確認されることなどを挙げている。東洋建は初期対応について、9月27日の取締役会において協議し、公表する予定とした。東洋建株は新たなTOB価格を意識した買いが先行した後、利益確定目的の売りに押された。

■キッズウェル・バイオ <4584>  219円  +50 円 (+29.6%) ストップ高   11:30現在
 キッズウェル・バイオ<4584>がストップ高。25日の取引終了後、持田製薬<4534>と共同開発を進めてきたがん治療領域のバイオ後続品(バイオシミラー)について、持田薬が25日付で厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表。これを手掛かりに買われている。今回承認を取得した製品は、キッズバイオのバイオシミラー事業における4番目の上市製品になるという。

●ストップ高銘柄
 日本精蝋 <5010>  216円  +50 円 (+30.1%) ストップ高   11:30現在
 KTC <5966>  3,235円  +502 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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