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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンクG、3DM、ナレルG

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984>  6,581円  -50 円 (-0.8%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は前日終値近辺で頑強な値動きとなった。14日に米ナスダック市場に新規上場する同社傘下の英設計半導体大手アームの売り出し価格が仮条件の上限である51ドルで決まった。旺盛な投資家の需要を反映したもので、時価総額に換算すると約7兆7000億円に達する。ソフトバンクGはアームのIPOに際し最大10%程度を売り出す方針にあり、収益貢献が期待されるなか株価が刺激される形となっている。アームには米スマートフォン大手のアップル<AAPL>や画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>、アルファベット<GOOGL>傘下のグーグル、半導体最大手インテル<INTC>のほか韓国サムスン電子や半導体受託生産最大手のTSMC<TSM>などが出資を検討していることが伝わっている。

■3DM <7777>  186円  +50 円 (+36.8%) ストップ高   本日終値
 スリー・ディー・マトリックス<7777>はストップ高。13日の取引終了後、24年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算を発表。経常損益は1億800万円の黒字(前年同期は5億1100万円の赤字)となった。通期計画は18億7500万円の赤字としているが、直近3カ月間で経常黒字を確保したことを手掛かり視した買いが入った。事業収益は同95.3%増の8億2700万円だった。米国で消化器内視鏡領域の販売が高い成長を維持したほか、欧州でも主要製品である同領域の止血材の販売が好調だった。また、子会社貸付金を巡る為替差益として約7億6500万円を営業外収益として計上した。

■ナレルグループ <9163>  2,814円  +338 円 (+13.7%)  本日終値
 ナレルグループ<9163>が急騰。7月21日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、建設技術者派遣やITエンジニア派遣事業などを展開している。きょうは、上場初日につけた高値2690円を約2カ月ぶりに上回り、上場後の最高値圏に突入した。同社が13日取引終了後に発表した23年10月期第3四半期(22年11月~23年7月)決算は、営業利益が前年同期比18%増の18億2600万円と2ケタ伸長を達成した。特に直近四半期の5~7月期でみると前年同期比58%増益と伸びが顕著で、第3四半期時点の対通期進捗率も84.5%となり、にわかに業績上振れへの期待も浮上した。建設業界は公共投資が底堅く推移する一方で民間建設需要も活発。またIT業界も人材需給が逼迫しており、同社の収益機会が高まっている。

■ピー・ビーシステムズ <4447>  713円  +73 円 (+11.4%)  本日終値
 ピー・ビーシステムズ<4447>が大幅反発した。13日の取引終了後に発表した自社株買いが買いを誘う要因となった。同社は取得総数15万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.30%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は9月14日から10月31日まで。

■森下仁丹 <4524>  2,371円  +181 円 (+8.3%)  本日終値
 森下仁丹<4524>が後場に入って急伸。同社はきょう午後1時ごろ、24年3月期通期の連結業績予想と配当計画の修正を発表。営業利益の見通しを従来の5億円から9億5000万円(前期比67.0%増)に引き上げたほか、期末一括配当を従来計画比7円50銭増額の50円(前期は40円)とする方針を示したことが好感されたようだ。売上高予想も115億円から120億円(同5.6%増)に上方修正した。インバウンド需要が高い製品を中心に売り上げが復調していることや、カプセル受託事業でも主にフレーバーカプセルを中心に堅調に推移していることが主な要因。また、利益面では価格高騰による売上原価の上昇が想定以下で推移していることや、効率的な販売促進活動に努めていることが寄与するとしている。

■サイネックス <2376>  703円  +51 円 (+7.8%)  本日終値
 サイネックス<2376>が大幅高。13日の取引終了後、京都市との間で「『京都市AIチャットボット導入及び運用保守』業務委託」に関する契約を締結したと発表。これを買い材料視する見方が強まったようだ。24時間365日利用可能なAIチャットボットを提供し、自治体職員の業務の効率化と住民への迅速な対応を支援していく。

■SKIYAKI <3995>  408円  +28 円 (+7.4%) 一時ストップ高   本日終値
 SKIYAKI<3995>は急伸。6月6日高値の388円を上回り、一気に年初来高値を更新した。13日の取引終了後に2~7月期(上期)決算を発表。売上高が前年同期比12.1%増の12億8400万円、営業利益が同58.1%増の1億7600万円と好調な内容となり、これが好感され買われた。ファンクラブサービス、グッズ販売などのECサービスがともに引き続き拡大。電子チケットサービスやクリエーター向けMD(マーチャンダイジング)サービスも伸びた。会社側では下期に積極的な事業投資を検討しており、現時点で通期予想の修正は行わないとした。

■のむら産業 <7131>  1,779円  +109 円 (+6.5%)  本日終値
 のむら産業<7131>が急伸。13日の取引終了後、23年10月期第3四半期累計(22年11月~23年7月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の最終利益は1億9900万円から2億5900万円(前期比7.9%増)に見通しを引き上げた。減益予想から一転して最終増益を見込むほか、これまで37円としてきた年間配当予想は、47円(前期比5円増配)に増額修正しており、好感されたようだ。売上高の見通しは58億8100万円から59億6300万円(同9.2%増)に見直した。コロナ禍を経て社会経済活動の正常化が進むなか、包装関連事業では外食関連の需要に回復傾向がみられた。物流梱包事業では環境配慮型の資材などの需要が拡大。想定よりも為替が円高方向で推移した影響もあって、業績予想に反映した。第3四半期累計の売上高は前年同期比15.0%増の44億5000万円、最終利益は同55.7%増の2億2700万円だった。

■トルク <8077>  279円  +17 円 (+6.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 トルク<8077>が反発した。13日の取引終了後、23年10月期第3四半期累計(22年11月~23年7月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しをこれまでの6億円から7億5500万円(前期比41.9%増)に引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高の見通しは216億円(同5.5%増)で据え置いた。ねじ卸業者向けウェブ受注システムの拡大・改善や、商品受け渡し用スマートロッカー「ねじロッカー」の活用など、デジタル化施策を進め、利益率向上に取り組む方針。入手可能な情報と予測などを踏まえ、業績予想を見直した。第3四半期累計の売上高は前年同期比7.8%増の162億2100万円、最終利益は同2.8倍の6億1600万円だった。同社はあわせて、スタンダード市場への選択申請の決定と申請実施についても公表した。

■unerry <5034>  3,950円  +210 円 (+5.6%)  本日終値
 unerry<5034>は急反発。同社はきょう、データ&人工知能(AI)カンパニーである米データブリックスとパートナーシップを締結するとともに、データブリックスが日本市場で新たに開始した「Databricks Marketplace」に参画すると発表。Databricks Marketplaceは、データセットやノートブック、ダッシュボード、MLモデルなどのデータ及びAIプロダクトの流通を行うオープンなマーケットプレイス。同社はパートナーシップにもとづき、このマーケットプレイスで人流データを中心とする独自のデータセットの提供を開始するとしている。

●ストップ高銘柄
 オーミケンシ <3111>  497円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ホーブ <1382>  3,235円  -700 円 (-17.8%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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