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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、米CPI発表を前に方向感に欠ける展開 (9月13日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  32742.29
高値  32872.44(09:50)
安値  32616.65(12:49)
大引け 32706.52(前日比 -69.85 、 -0.21% )

売買高  14億7589万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆5482億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、米ハイテク株安を受け軟調
 2.方向感定まらず、後場後半は売り優勢に傾く
 3.米CPI発表を今晩に控え、全般様子見ムード
 4.円安でも明暗、自動車株買われ半導体は下落
 5.銀行など金融株に買い続くも相場牽引できず

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比17ドル安と4日ぶりに反落した。原油高や金利上昇が警戒されハイテク株を中心に売りが優勢となった。

 東京市場では主力株中心に強弱観が対立し、日経平均株価は方向感の定まらない動きとなった。後場は取引中盤まで一貫して株価水準を切り上げたが、後半に値を消し結局マイナス圏で着地している。

 13日の東京市場は、上下に不安定な値動きで前日終値を挟んで往ったり来たりの値動きを繰り返した。前日の米ハイテク株安を受け半導体関連株が売られる一方、銀行など金融株が買われたが、様子見ムードが強く全般力強さに欠ける地合いとなった。日本時間今晩に発表が予定される8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を前に、売りも買いも一方向にポジションを傾ける動きが出にくかった面もある。外国為替市場で円安方向に振れたことで、自動車などの輸出セクターの株価を下支えしたが、日経平均寄与度の高いハイテク値がさ株は軟調な銘柄が多かった。値下がり銘柄数は1000を上回ったが全体の6割弱にとどまった。プライム市場の売買代金は3兆5000億円台と活況が続いている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が売りに押され、キーエンス<6861>も安い。IHI<7013>が下値模索、日立製作所<6501>も値を下げた。三井ハイテック<6966>がストップ安に売り込まれたほか、ラクスル<4384>、ギフティ<4449>なども大幅安となった。日東紡績<3110>、ウシオ電機<6925>なども下落した。
 半面、川崎汽船<9107>が商いを伴い高く、トヨタ自動車<7203>も活況高。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクがしっかり。武田薬品工業<4502>が堅調、INPEX<1605>も強含みで推移した。gumi<3903>が値上がり率トップに買われ、JCRファーマ<4552>、エンビプロ・ホールディングス<5698>、富士石油<5017>などが大幅高に買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、KDDI <9433>、トヨタ <7203>、ブリヂストン <5108>、セブン&アイ <3382>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約53円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、信越化 <4063>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約70円。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)海運業、(3)陸運業、(4)銀行業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)建設業、(3)精密機器、(4)化学、(5)食料品。

■個別材料株

△神戸物産 <3038> [東証P]
 5~7月期の大幅最終増益で見直し買い強まる。
△オーミケンシ <3111> [東証S]
 肌の保湿機能備えた繊維などで特許登録と伝わる。
△イントランス <3237> [東証G]
 23年9月末株主から特別株主優待制度を実施へ。
△ココナラ <4176> [東証G]
 みずほ銀行と法人向けスキル・人材マッチングの合弁会社設立。
△メドレックス <4586> [東証G]
 チザニジン治療システムに関する欧州特許査定を受領。
△富士石油 <5017> [東証P]
 原油市況上昇を刺激材料にPER・PBR超割安で資金流入。
△ウエスコHD <6091> [東証S]
 今期最終増益・増配計画と配当性向40%方針を好感。
△さくらさく <7097> [東証G]
 今期最終32%増益・4円増配計画を評価。
△アトネイチャ <7823> [東証P]
 24年3月期配当予想を5円増額へ。
△オービス <7827> [東証S]
 今10月期営業利益上方修正し配当も大幅増額。

▼三井ハイテク <6966> [東証P]
 電子部品事業減速で今期業績予想を下方修正。
▼ジャフコG <8595> [東証P]
 150億円のユーロ円CB発行で潜在的な希薄化を懸念。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)gumi <3903>、(2)JCRファ <4552>、(3)エンビプロ <5698>、(4)富士石油 <5017>、(5)アイル <3854>、(6)アトネイチャ <7823>、(7)リブセンス <6054>、(8)筑波銀 <8338>、(9)JIA <7172>、(10)マイネット <3928>。
 値下がり率上位10傑は(1)三井ハイテク <6966>、(2)ラクスル <4384>、(3)ギフティ <4449>、(4)扶桑薬 <4538>、(5)ジャフコG <8595>、(6)グロバルLM <3486>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)MARUWA <5344>、(9)日東紡 <3110>、(10)イーソル <4420>。

【大引け】

 日経平均は前日比69.85円(0.21%)安の3万2706.52円。TOPIXは前日比1.27(0.05%)安の2378.64。出来高は概算で14億7589万株。東証プライムの値上がり銘柄数は708、値下がり銘柄数は1069となった。東証マザーズ指数は737.54ポイント(1.02ポイント安)。

[2023年9月13日]


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