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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):レーザーテク、三井ハイテク、ジャフコG

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■レーザーテック <6920>  21,125円  +35 円 (+0.2%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が5日ぶりに反発。12日の取引終了後、高輝度EUVプラズマ光源を新たに開発したと発表しており、好材料視された。「URASHIMA(ウラシマ)」と名づけられた同光源は、高速回転する液体状のSn(錫)にレーザーを照射してEUV光を発生させるLPP方式を採用。独自に開発したデブリミチゲーションシステムを用いることで、マスクがデブリで汚染されることのないデブリフリーのEUV光源を実現したのが特徴で、今後はアクティニックEUVパターンマスク欠陥検査装置「ACTIS」シリーズへの適用を進めるとしている。

■三井ハイテック <6966>  7,720円  -1,500 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 三井ハイテック<6966>が大幅安で4日続落した。12日の取引終了後、24年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正したことが嫌気されたようだ。最終利益の見通しはこれまでの166億円から117億円(前期比33.5%減)に引き下げた。半導体の在庫調整の長期化の影響で、電子部品事業が想定を下回る見通しとなった。今期の売上高の見通しは2050億円から1920億円(同10.0%増)に下方修正した。電動車向け駆動・発電用モーターコアの需要は引き続き堅調に推移する見込みとしている。2~7月期の売上高は前年同期比9.5%増の936億1400万円、最終利益は同30.2%減の77億700万円だった。

■ジャフコ グループ <8595>  1,780円  -123.5 円 (-6.5%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 ジャフコ グループ<8595>が3日ぶりに急反落した。12日の取引終了後、ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を発表した。CBの株式転換に伴う潜在的な希薄化を懸念した売りが出たようだ。今回のCBを巡っては、同日にSpica Limitedが買い付けを行うことも明らかにした。発行額は150億円で、償還期限を2028年9月28日とする5年物。調達資金は同社が運用する基幹ファンドのジャフコSV7シリーズに対する未払込出資約束金額や、26年3月期に設立予定の次期基幹ファンドに対する出資の一部に充当する予定。転換制限条項や現金決済条項を付与し、普通株式への転換可能性の抑制を図る負債性の高い設計とした。

■日本オラクル <4716>  9,817円  -498 円 (-4.8%)  本日終値
 日本オラクル<4716>は続急落し、フシ目の1万円を割り込んだ。米オラクル<ORCL>が11日発表した23年6~8月期決算は、売上高が前年同期比9%増の124億5300万ドル、純利益は同56%増の24億2000万ドルとなった。クラウドサービスの成長鈍化が嫌気され、11日の時間外取引で同社株は急落。12日の欧州市場では同業のドイツのソフトウェア大手SAPが売られ、更に同日の米国市場ではアマゾン・ドット・コム<AMZN>やマイクロソフト<MSFT>の下げ要因となった。オラクルの決算内容は、日本オラクルに対しては前日に織り込みが進んだものの、クラウド需要に対する慎重な見方が一段と強まるなかにあって、買い持ち高を圧縮する目的の売りが継続しているようだ。

■巴工業 <6309>  3,010円  -135 円 (-4.3%)  本日終値
 巴工業<6309>が反落。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年11月~23年7月)連結決算は、売上高358億2300万円(前年同期比9.4%増)、営業利益28億8800万円(同29.5%増)、純利益19億8600万円(同3.8%増)と大幅営業増益となり、これを受けて朝方は高く始まったものの、その後は材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となっている。機械製造販売事業で国内官需向けの販売が全般的に伸び悩んだものの、海外向け機械、装置工事、部品修理の販売や、国内民需向け機械の販売が堅調だった。また、化学工業製品販売事業で機能材料関連の半導体製造用途向け材料が大きく伸びたほか、鉱産関連の建材・自動車用途向けを主とした材料、化成品関連の塗料・インキ用途向けを主とした材料などが伸長した。なお、23年10月期通期業績予想は、売上高484億6000万円(前期比6.3%増)、営業利益35億9000万円(同8.8%増)、純利益24億3000万円(同8.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■IHI <7013>  3,088円  -97 円 (-3.1%)  本日終値
 IHI<7013>は下値模索の展開となり、3月16日につけた年初来安値が視界に入った。12日の取引終了後、米航空防衛大手のRTX<RTX>が公表した同社傘下のプラット・アンド・ホイットニー(P&W)の航空機エンジンに関する追加の検査プログラムに関し、「当年度の売上高と営業利益に影響があることが想定される」とのコメントを開示した。RTXは11日、欧州エアバスの小型航空機に搭載されるエンジン「PW1100G─JM」について、今後数年間で整備台数が600~700台増加し、2026年までの3年間で年平均350機の地上駐機が見込まれると発表していた。RTX側の発表を受けIHI株は前日に急落していたが、業績の下振れを警戒した売りが続いているようだ。IHIはPW1100G─JMエンジンプログラムに参画しているとしたうえで、現時点では業績への影響を正確に評価することは難しく、今後の見通しが明らかになった段階で改めて公表するとした。

■イントランス <3237>  91円  +27 円 (+42.2%) 一時ストップ高   本日終値
 イントランス<3237>が後場急動意。正午ごろ、23年9月末時点の株主から特別株主優待制度を実施すると発表したことが好感された。3単元(300株)以上を保有する株主に対して1000円分のクオカードまたは同額の代替ギフト券を贈呈するほか、100単元(1万株)以上の株式を保有している株主にはこれに加えて「Folio Sakura Shinsaibashi Osaka」の無料宿泊券を贈呈する。また、今後も株主優待を継続する方針だが、半年間以上保有する株主を対象とする予定で、詳細については適宜公表するとしている。

■ココナラ <4176>  371円  +80 円 (+27.5%) ストップ高   本日終値
 ココナラ<4176>は急騰。12日の取引終了後、みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ銀行との間で、法人向けスキル・人材マッチングプラットフォームの運営・開発を行う合弁会社設立について基本合意書を締結したと発表。これを好感した買いが膨らんだ。両社の顧客基盤やノウハウなどを融合させ、デジタルの力で企業の人材不足解消を推進するという。合弁会社は2024年1月末をメドに設立する。出資比率はココナラが51%、みずほFG子会社のみずほイノベーション・フロンティアが49%となる見通し。

■オーミケンシ <3111>  417円  +80 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値
 オーミケンシ<3111>がストップ高。同社がファンケル<4921>などとともに、「肌の保湿機能を備えた改質繊維、糸、生地及び繊維製品」に関する特許が5日に登録されたとこの日、伝わった。今後の事業への好影響を期待した買いが集まったようだ。

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