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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ネクステージ、IHI、ギグワークス

ネクステージ <日足> 「株探」多機能チャートより
■物語コーポレーション <3097>  4,675円  +45 円 (+1.0%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が反発。11日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比16.2%増となり、21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力の焼肉部門が同13.2%増となったほか、ラーメン部門が同20.6%増、お好み焼部門が同11.6%増となったことなどが牽引した。

■村田製作所 <6981>  8,194円  +47 円 (+0.6%)  本日終値
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、アルプスアルパイン<6770>など電子部品大手が買い優勢の展開。米国株市場では、中国政府の職員に対するiPhone使用禁止の動きを嫌気して大きく値を下げていたアップル<AAPL>が、前日まで小幅ながら2日続伸と下げ止まる動きをみせており、アップルのトップサプライヤーである村田製をはじめ日本の電子部品メーカーにも値ごろ感からの買い戻す動きを誘発している。また、日本時間あす未明(現地時間12日)にアップルがカリフォルニアの本社で新製品の発表イベントを開催する予定にあり、ここで「iPhone15」シリーズの発表が予想されることから、それを前に関連銘柄の株価を刺激する格好となっている。

■ネクステージ <3186>  1,848円  -500 円 (-21.3%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ネクステージ<3186>が大幅に5日続落。2021年7月以来の安値圏に沈んだ。11日の取引終了後、浜脇浩次社長が同日付で退任し、創業者の広田靖治会長が社長を兼務する人事を発表した。浜脇氏から社長辞任の申し出があり、受理されたという。更に開示資料のなかで、従業員向けのインセンティブを廃止する方針も明らかにした。事業成長を続けてきたネクステージだが、今後の経営への影響を警戒した売りが膨らんだようだ。ビッグモーター(東京都港区)の不正発覚を受け中古車業界に対する厳しい視線が向けられるなか、ネクステージは1日に報道機関からの質問事項の回答内容を開示。そのなかで、同社において過去に不適切事案があったと公表していた。

■IHI <7013>  3,185円  -598 円 (-15.8%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 IHI<7013>が急落。米航空・防衛大手のRTX<RTX>は11日、傘下のプラット・アンド・ホイットニー(P&W)の航空機エンジンに関し、2026年にかけて600から700基程度の回収の必要があると発表した。同社に航空機エンジン部品を供給するIHIに対しては、今後の事業へのネガティブな影響を警戒した売りが膨らんだ。航空機部品を手掛ける川崎重工業<7012>や三菱重工業<7011>も安い。

■新明和工業 <7224>  1,297円  -123 円 (-8.7%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 新明和工業<7224>は大幅安で3日続落した。同社は12日、機械式駐車場の販売などに関して、独占禁止法の疑いがあるとして公正取引委員会による立ち入り検査を受けたと発表した。今後の事業展開への影響を懸念した売りが膨らんだようだ。立ち入り検査は、この日の午前に相次いで報じられていた。報道によると、公取委が独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査をしたのは同社のほか、IHI<7013>子会社のIHI運搬機械、住友重機械工業<6302>子会社の住友重機械搬送システムなど8社。ゼネコンが発注する工事において、受注企業や金額などを事前に調整した疑いがあるという。

■泉州電業 <9824>  3,515円  -285 円 (-7.5%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 泉州電業<9824>が続急落した。11日の取引終了後、100万株の売り出しと、上限15万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。株式の需給悪化を警戒した売りが膨らんだ。政策保有株式の見直しの動きが広がるなか、筆頭株主であるSWCC<5805>から売却の意向を確認した。売出価格は9月20日から22日までのいずれかの日に決定する。SWCCの議決権保有割合は11.28%から5.64%に低下する。あわせて泉州電は、取得総数27万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.52%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は10月10日から2024年4月30日までとする。

■ギグワークス <2375>  334円  +80 円 (+31.5%) ストップ高   本日終値
 ギグワークス<2375>がストップ高。11日の取引終了後、100%子会社である日本直販の株式の20%を、音楽プロデュースなどを手掛ける秋元康氏の関係者4人に譲渡するとともに、譲渡と同日付で秋元氏が日本直販の総合プロデューサーに就任すると発表。これを材料視した買い注文が集まったようだ。一方、同社は23年10月期の連結業績予想の下方修正も発表した。これまで2億6000万円の黒字を見込んでいた最終損益は11億5600万円の赤字(前期は2億3200万円の黒字)に転落する見通し。予定していた官公庁案件の受注規模が想定を大幅に下回る見込みとなった。また、日本直販の株式に関し、減損処理に伴うのれん償却額などを特別損失に計上。傘下のnexが運営するシェアリングエコノミー事業でも固定資産の減損処理を行った。年間配当予想はこれまで9円としていたが、今回未定(前期8円)に見直した。

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