【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:スピー、パンパシHD、ソフトバンクG
スピー <日足> 「株探」多機能チャートより
Speee<4499>はストップ高カイ気配。不動産会社を顧客にデータ資産を利活用したマーケティング支援ビジネスを展開、デジタルトランスフォーメーション(DX)ニーズを捉えトップラインの拡大が顕著だ。11日取引終了後、同社の子会社であるDatachain、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、三井住友信託銀行、三井住友フィナンシャルグループ、SBI PTSホールディングス、JPX総研、NTTデータの8社がデジタルアセット市場におけるナショナルインフラ構築に向けたProgmatの設立に関する株主間契約を締結することに合意したと発表、これによるスピーの業容拡大に向けた期待が高まった。
■正栄食品工業 <8079> 5,050円 +505 円 (+11.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
正栄食品工業<8079>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は11日取引終了後、23年10月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の25億円から35億円(前期比6.6%減)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も1000億円から1070億円(同3.6%増)に上方修正。コスト上昇を反映した販売価格の引き上げ、新型コロナウイルス感染症の5類移行による人流の回復を背景とした土産菓子や外食向け販売の増加、エネルギー価格や原料価格の上昇が予想に比べて落ち着いてきていることなどが主な要因だとしている。
■アドベンチャー <6030> 6,020円 +300 円 (+5.2%) 11:30現在
11日に発表した「スカイレンタカーとシステム連携」が買い材料。
国内レンタカー予約サイト「skyticketレンタカー」がスカイレンタカーとAPI在庫連携による販売を開始。
■ハローズ <2742> 4,275円 +165 円 (+4.0%) 11:30現在
ハローズ<2742>が3日ぶりに反発している。11日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。上限を1万5000株(発行済み株数の0.07%)、または6900万円としており、取得期間は9月12日から15日まで。東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けを予定しており、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。
■パンパシHD <7532> 3,136円 +87 円 (+2.9%) 11:30現在
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が続伸している。11日の取引終了後に発表した8月度の月別販売高状況(速報)で、国内リテール事業の既存店売上高が前年同月比9.1%増と15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。ディスカウント事業で前月に引き続き旅行、帰省、イベントなどの外出機会の需要を捉えた商品の売り上げが伸長。サンシェードや車の芳香剤、ワイヤレスイヤホン、帽子、水筒(ボトル)なども貢献した。また、GMS事業ではお盆休みなどの家族や親族での集まりによる帰省需要を反映して、手土産のギフト菓子や鮮魚寿司や酒類、米菓、大袋菓子などが伸長した。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,776円 +165 円 (+2.5%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が3日続伸、前日から商いを急増させ株価も動意づいている。同社傘下の英半導体設計大手アームのナスダック市場への新規上場にマーケットの視線が集中している。公開価格があす13日に決定し、14日に上場する見通しだが、直近でIPOへの申し込みが需要の10倍を超えたことが報じられている。公開価格は仮条件が47~51ドルとなっているが、需要の盛り上がりを背景に引き続き仮条件の引き上げも検討されているもようで、親会社であるソフトバンクGの株価を刺激する形となっている。
■物語コーポレーション <3097> 4,680円 +50 円 (+1.1%) 11:30現在
物語コーポレーション<3097>が反発している。11日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比16.2%増となり、21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力の焼肉部門が同13.2%増となったほか、ラーメン部門が同20.6%増、お好み焼部門が同11.6%増となったことなどが牽引した。
■長野計器 <7715> 2,731円 +11 円 (+0.4%) 11:30現在
長野計器<7715>の上値指向が鮮明。きょうは3連騰で一時70円高の2790円まで買われ連日の年初来高値更新と異彩を放っている。圧力計と圧力センサーの専業メーカーで世界トップクラスの実績を持つ。特に水素ステーション向け圧力計測器では商品シェアをほぼ独占した状態であり、岸田政権が推進する脱炭素戦略の関連有力株に位置付けられる。需要先は車載向けが主力で、自動車生産回復の恩恵が大きい。足もとの業績も絶好調、24年3月期第1四半期(23年4~6月)は営業利益が前年同期比2.9倍の17億1000万円と急拡大した。中期戦略として冷却関連のセンサーを中心に電気自動車(EV)関連の商品開発にも傾注。センサーは既に燃料電池自動車「MIRAI」に採用された実績があり、今後のトヨタ自動車<7203>の電動化戦略でも活躍機会を得られそうだ。
■村田製作所 <6981> 8,149円 +2 円 (+0.0%) 11:30現在
村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、アルプスアルパイン<6770>など電子部品大手が買い優勢の展開。米国株市場では、中国政府の職員に対するiPhone使用禁止の動きを嫌気して大きく値を下げていたアップル<AAPL>が、前日まで小幅ながら2日続伸と下げ止まる動きをみせており、アップルのトップサプライヤーである村田製をはじめ日本の電子部品メーカーにも値ごろ感からの買い戻す動きを誘発している。また、日本時間あす未明(現地時間12日)にアップルがカリフォルニアの本社で新製品の発表イベントを開催する予定にあり、ここで「iPhone15」シリーズの発表が予想されることから、それを前に関連銘柄の株価を刺激する格好となっている。
■ネクステージ <3186> 1,848円 -500 円 (-21.3%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ネクステージ<3186>が大幅に5日続落。ストップ安の水準となる前営業日比500円安の1848円に売られ、2021年7月以来の安値圏に沈んだ。11日の取引終了後、浜脇浩次社長が同日付で退任し、創業者の広田靖治会長が社長を兼務する人事を発表した。浜脇氏から社長辞任の申し出があり、受理されたという。更に開示資料のなかで、従業員向けのインセンティブを廃止する方針も明らかにした。事業成長を続けてきたネクステージだが、今後の経営への影響を警戒した売りが膨らんだようだ。ビッグモーター(東京都港区)の不正発覚を受け中古車業界に対する厳しい視線が向けられるなか、ネクステージは1日に報道機関からの質問事項の回答内容を開示。そのなかで、同社において過去に不適切事案があったと公表していた。
■泉州電業 <9824> 3,580円 -220 円 (-5.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率5位
泉州電業<9824>が続急落した。11日の取引終了後、100万株の売り出しと、上限15万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。株式の需給悪化を警戒した売りが膨らんだ。政策保有株式の見直しの動きが広がるなか、筆頭株主であるSWCC<5805>から売却の意向を確認した。売出価格は9月20日から22日までのいずれかの日に決定する。SWCCの議決権保有割合は11.28%から5.64%に低下する。あわせて泉州電は、取得総数27万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.52%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は10月10日から2024年4月30日までとする。
■ギグワークス <2375> 334円 +80 円 (+31.5%) ストップ高 11:30現在
ギグワークス<2375>が急騰。11日の取引終了後、100%子会社である日本直販の株式の20%を、音楽プロデュースなどを手掛ける秋元康氏の関係者4人に譲渡するとともに、譲渡と同日付で秋元氏が日本直販の総合プロデューサーに就任すると発表。これを材料視した買い注文が集まったようだ。一方、同社は23年10月期の連結業績予想の下方修正も発表した。これまで2億6000万円の黒字を見込んでいた最終損益は11億5600万円の赤字(前期は2億3200万円の黒字)に転落する見通し。予定していた官公庁案件の受注規模が想定を大幅に下回る見込みとなった。また、日本直販の株式に関し、減損処理に伴うのれん償却額などを特別損失に計上。傘下のnexが運営するシェアリングエコノミー事業でも固定資産の減損処理を行った。年間配当予想はこれまで9円としていたが、今回未定(前期8円)に見直した。
■フュートレック <2468> 341円 +76 円 (+28.7%) 一時ストップ高 11:30現在
フュートレック<2468>が一時ストップ高の水準となる前営業日比80円高の345円に買われる場面があった。11日、機械製品や生産設備の稼働音などを分析し、正常状態との違いを数値化する技術の効果を容易に確認できる開発キット「音のAI検査 SDK for Windows」を菱洋エレクトロ<8068>に提供したと発表。事業へのポジティブな効果への期待が広がったようだ。今回の開発キット(SDK)は、必要な機能だけを詰め込んで市販のWindowsパソコンで十分に動く仕様とした。菱洋エレクはこのSDKを用いた異音検知と同社の異音識別を組み合わせたデモシステムを、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)が主催する「ATRオープンハウス2023」に出展する予定という。
■丸千代山岡家 <3399> 4,145円 +575 円 (+16.1%) 11:30現在
丸千代山岡家<3399>がマドを開けて続急伸し、新値街道に突入した。11日の取引終了後、24年1月期第2四半期累計(2~7月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しをこれまでの3億1700万円から5億6000万円(前期比35.3%増)に上方修正した。減益予想から一転して増益を見込む形となり、好感されたようだ。売上高は203億9200万円から245億円(同31.2%増)に見通しを引き上げた。コロナ禍後の消費活動の活発化に加え、インバウンド需要も増加。一部商品の値上げ効果も出て、第2四半期累計の業績が計画を大きく上回った。7月までの業績状況を通期の業績予想に反映した。
■コーセーアールイー <3246> 928円 +91 円 (+10.9%) 一時ストップ高 11:30現在
コーセーアールイー<3246>は一時ストップ高。前営業日比150円高の987円に買われ、2018年5月以来の高値水準をつけた。11日の取引終了後に発表した24年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算は、最終利益が前年同期比7.9倍の10億6500万円となった。通期計画に対する進捗率は93%に上り、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。売上高は同2.9倍の71億2700万円だった。資産運用型マンション販売事業では福岡市内の1棟の引き渡しを開始したほか、同市内の1棟の引き渡しを完了。前期の繰越在庫を含む350戸(前年同期は80戸)を引き渡し、大幅な増収増益となった。ファミリーマンション販売事業でも前期の繰越在庫の引き渡しを進めて増収となったが、販売広告費の発生などを受け、セグメント損失を計上した。
●ストップ高銘柄
ランシステム <3326> 511円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 11:30現在
ホーブ <1382> 4,635円 +700 円 (+17.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
マツモト <7901> 11,420円 +1,500 円 (+15.1%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
ネクステージ <3186> 1,848円 -500 円 (-21.3%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース