【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):gumi、アイル、FBなど
ベステラ <日足> 「株探」多機能チャートより
ベステラ<1433>:901円(-178円)
大幅続落。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は0.6億円の赤字となり、前年同期比1.2億円の損益悪化、5-7月期も営業赤字継続となる形に。つれて、通期予想は従来の5.1億円の黒字から2.1億円の黒字に下方修正している。現在進捗している大型工事の利益率が低水準となっているほか、一部の工事で工事原価や産業廃棄物の物量など把握し切れなかったことで、赤字となった工事なども出ているもよう。
gumi<3903>:469円(-97円)
大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は6.4億円の赤字となり、前年同期比8.0億円の損益悪化となっている。前四半期比でも5.9億円の損益悪化に。既存タイトルの減収に加え、「アスタタ」配信に向けた事前プロモーションなど広告費の増加、ブロックチェーン等事業における開発投資や有力企業への投資実行などが重しとなった。想定以上の収益悪化を受けて、今期の収益拡大期待などは後退する格好に。
アイル<3854>:3300円(+502円)
ストップ高。前日に23年7月期の決算を発表、営業利益は35.5億円で前期比68.9%増となり、従来予想の31億円を上振れる着地に。年間配当金も従来計画25円から31円にまで引き上げている。また、24年7月期営業利益は40億円で同12.8%増と連続2ケタ増益見通しで、年間配当金も前期比3円増配の34円を計画。同時に中期計画も発表しており、26年7月期営業利益は54億円までの拡大を見込んでいる。
FB<3843>:1431円(+300円)
ストップ高。先週末に第1四半期の決算を発表している。営業利益は16.6億円で前年同期比92.6%増となっている。連結子会社ギガプライスが決算期変更で4カ月の変則決算となっているが、その影響を除いたベースでの営業利益も12.7億円で同42.7%の大幅増益に。5G生活様式支援事業や企業・クリエイター5G DX支援事業が堅調に推移。据え置きの通期予想50億円、前期比24.8%増に対して上振れ推移と捉えられる。
JMDC<4483>:5304円(+646円)
一時ストップ高。オムロンが連結子会社化を目的としてTOBを実施すると発表している。同社ではTOBに賛同の意見を表明。TOB価格は5700円で前日終値比22.4%のプレミアムとなる。オムロンは現在、31.49%の株式を保有する筆頭株主であり、今回の買付数の下限は1203万6700株としている。一方、上場は維持する予定であり、買付上限は1500万株と設定している。ひとまずはTOB価格にサヤ寄せを狙った動きが優勢に。
フリークHD<6094>:968円(+17円)
大幅に続伸。UUUM<3990>に対する株式公開買い付け(TOB)が8日で終了し、同社は15日付でフリークアウト・ホールディングスの連結子会社になると発表している。株式に換算した応募数は1040万3982株で、買付予定数の上限(1334万8465株)を下回ったことから全てを買い付ける。買付価格は1株につき727円、取得価額は概算で77.10億円。議決権所有割合は50.77%となる。UUUMの上場は維持される予定。
セルソース<4880>:2506円(+144円)
大幅に3日ぶり反発。動物再生医療技術研究組合(PARM)に加盟し、同組合を通じてイヌの変形性関節症、外傷性角膜潰瘍、乾性角結膜炎等を対象としたイヌ血小板由来成長因子療法の臨床研究を開始すると発表している。イヌ血小板由来成長因子は、ドナーとなるイヌの血液から作製された多血小板血漿に対して無細胞化とフリーズドライ処理を施したもの。局所に投与することで組織の修復や疼痛軽減などの効果が期待できるという。
スキー場開発<6040>:1166円(+96円)
大幅に反発。24年7月期の営業利益予想を前期比30.3%増の13.50億円と発表している。子供向けなどのプログラム内容の充実やノンスキーヤーの来場者の増加に向けて取り組むほか、インバウンド来場者向けの営業活動などを実施する。同時に発表した23年7月期の営業利益は308.0%増の10.36億円で着地した。ウインターシーズンでインバウンドの来場者数が回復傾向にあり、大幅増益に貢献した。
《ST》
提供:フィスコ