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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 ロール中心のなか、ヘッジ対応の動きが強まる


大阪9月限
日経225先物 32980 +280 (+0.85%)
TOPIX先物 2377.0 +30.5 (+1.29%)

 日経225先物(9月限)は前日比280円高の3万2980円で取引を終了。寄り付きは3万2730円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万2760円)にサヤ寄せする格好から、小幅に買いが先行して始まった。現物の寄り付き後に付けた3万2710円を安値にリバウンド基調が強まり、前場終盤にかけて3万2910円まで買われた。ランチタイムで3万2920円を付けた後は、こう着感が強まり、後場は3万2850円から3万2880円辺りでの狭いレンジ推移を継続。しかし、終盤にかけて日中高値を更新すると、ヘッジ対応のショートの動きが強まり、本日の高値で取引を終えた。

 日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ水準を支持線とした底堅さが意識されるなかで、オプション権利行使価格の3万2750円から3万2875円でのレンジを上放れ、後場は3万2875円から3万3000円のレンジに移行した格好となった。4日の米国市場はレイバー・デーの祝日になることから、海外勢のフローは限られるなかでの推移であり、祝日明け後は海外勢の資金流入によって上値を抑えられる可能性はあるだろう。

 ただし、9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなかでレンジを切り上げてきており、ヘッジ対応のショートカバーは入りやすい需給状況であろう。ナイトセッションは手掛かり材料に欠けるなかでこう着感が強まりやすいとみられるが、3万3000円処での底堅い値動きを継続するようだと、+2σが位置する3万3220円水準が意識されやすく、権利行使価格の3万3000円から3万3250円のレンジに切り上がることで、一段とヘッジ対応の動きが強まりそうだ。3万3000円回復でいったんは達成感につながる可能性はあるものの、ショートは避けておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.87倍に低下し、一時13.85倍まで下落幅を広げる場面が見られた。バリュー株シフトの動きからTOPIXは連日でバブル崩壊後の戻り高値を更新しており、TOPIX型のショートカバーの動きが強まっているようだ。日経平均型の出遅れ感は次第に意識されてくるだろうが、足もとではTOPIX型のカバーが優勢になりそうである。

 手口面では、日経225先物はHSBC証券が4024枚、大和証券が2454枚、モルガンMUFG証券が1042枚、ABNクリアリン証券が1011枚、バークレイズ証券が750枚の買い越しに対して、ビーオブエー証券が2622枚、シティグループ証券が2197枚、JPモルガン証券が1685枚、ドイツ証券が870枚、UBS証券が795枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、野村証券が8533枚、HSBC証券が7053枚、BNPパリバ証券が6397枚、ABNクリアリン証券が5969枚、ソシエテジェネラル証券が5483枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が1万1628枚、バークレイズ証券が8608枚、モルガンMUFG証券が7390枚、みずほ証券が6834枚、シティグループ証券が4330枚の売り越しだった。

 なお、日経225先物・TOPIX先物はいずれも限月交代に伴うロールオーバーの商いが中心であり、12月限で反対売買を行っている。

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