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【市況】マッカーシー下院議長、バイデン大統領の弾劾訴追は自然な前進

 マッカーシー米下院議長は日曜日、バイデン大統領に対する弾劾訴追の可能性が高まっていることを示唆し、議会が間もなく夏休みを終え、下院共和党が調査権限の拡大を目指す中、自然な前進だと述べた。

 カリフォルニア州中南部選出の共和党議員であるマッカーシー下院議長は、これまでのところ、弾劾訴追の採決を約束したり、可能性のある行動のスケジュールを提示したりすることを避けている。下院共和党議員の中には、バイデン大統領の次男ハンター氏の金銭的不正行為について追及することを熱望している者もいるが、大統領自体に不正行為があったとは証明されていない。

 一方、マッカーシー氏は、9月末までの政府運営を維持するための短期歳出法案を可決すれば、ハンター氏に関する調査は確実に続けられると述べ、上院民主党との超党派合意では十分な歳出削減ができず、ホワイトハウスに対するテコ入れもできないと懸念する保守派に売り込みをかけた。暫定予算措置は、新年度に両党とも好まない強制的な歳出削減が課される前に、長期的な予算合意をまとめる時間を稼ぐものだ。

 マッカーシー氏は、FOXニュースで「これまで収集できたすべての情報を見れば、弾劾訴追に踏み切るのは自然な流れだ」と語った。弾劾訴追は、議会が必要な情報をすべて取得するための法的権力の頂点。

 マッカーシーは、来年の大統領選でトランプ前大統領への支持を示そうとする党員からの圧力に直面しており、綱渡りの状態。しかし、1月の下院議長選で15票の議場投票を必要としたことで有名なマッカーシー氏は、共和党の脆弱な下院多数派を危うくするリスクも抱えている。

 仮にバイデン大統領が下院で弾劾されたとしても、有罪判決には3分の2以上の賛成が必要で、上院で可決される可能性は低い。

 下院は9月中旬に再開することになっており、10月1日の来年度予算開始が間近に迫っている。もし、閉鎖されれば、政府すべてが閉鎖され、捜査も何もかもできなくなるり、米国民を傷つけることになるとマッカーシー氏は述べている。

 右派の下院フリーダム・コーカスを含む保守派は、通常、より厳しい歳出削減を推し進めるため、短期的な財源確保策を支持したがらず、しばしばシャットダウンの脅威を利用して譲歩を要求する。6月には、保守派の小グループがマッカーシーのリーダーシップに抗議して下院を停止させた。

 最近の債務上限交渉では、バイデン大統領とマッカーシー氏が歳出レベルの上限を設定することで合意していた。しかし、マッカーシー氏の率いる共和党の多数派は、これらの金額を拒否。一時的な歳出法案は、マッカーシーのホワイトハウスや上院民主党との交渉の立場を向上させるとマッカーシー氏は述べた。

出所:MINKABU PRESS

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