【市況】NY株式:NYダウは184ドル高、長期金利の低下を好感(23日)
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
ダウ平均は184.15ドル高の34,472.98ドル、ナスダックは215.16ポイント高の13,721.03で取引を終了した。
8月製造業・サービス業の購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の年内の追加利上げ観測が後退し、買いが先行。長期金利が大きく低下したことでハイテクも買われ、相場全体を押し上げた。セクター別では半導体・同製造装置やメディア・娯楽が上昇した一方で、エネルギーが下落した。
衣料品小売りのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、通期業績見通しを引上げ大幅高。衣料、アクセサリーなどの小売り、アーバン・アウトフィッタ―ズ(URBN)も売上が予想を上回り上昇した。百貨店のコールズ(KSS)は第2四半期決算で在庫水準の改善が奏功し、調整後の1株利益が予想を上回ったほか、通期見通しも据え置かれたことが好感され上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)は、パスワードの共有を巡る取締り強化が会員数の増加に繋がるとの期待感から買われた。オンライン証券のチャールズ・シュワブ(SCHW)はアナリストが良い買い場と推奨したため上昇。
一方、履物販売のフットロッカー(FL)は需要鈍化を理由に通期の業績予想を下方修正し、下落した。スポーツ用品ブランドのナイキ(NKE)も連れ安。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は製品リコール費用が膨らむことを理由に低調な7-9月期の売上高見通しを示し急落した。
半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったほか売上高見通しも予想を上回り、さらに追加の自社株買いプログラムを発表し、時間外取引で大きく買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》
提供:フィスコ