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【市況】株価指数先物【引け後】 終盤にかけて一時3万2000円を回復


大阪9月限
日経225先物 31970 +50 (+0.15%)
TOPIX先物 2275.0 +7.5 (+0.33%)

 日経225先物(9月限)は前日比50円高の3万1970円で取引を終了。寄り付きは3万1720円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1760円)にサヤ寄せする格好から、売りが先行した。しかし、直後に付けた3万1690円を安値に買い戻され、前場中盤にかけて3万1900円を回復。その後は3万1880円~3万1930円処で保ち合い、ランチタイムに3万1980円まで買われた。後場の取引開始直後に利食いに押される格好から3万1850円まで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけては再びショートカバーが優勢となり、一時3万2030円まで買われ、ナイトセッションで付けた高値を上回った。

 東証プライムの売買高は10億株ほどと薄商いのなか、日経平均株価は寄り付きを安値にリバウンドを見せており、引け間際に節目の3万2000円を回復した。後場中盤以降はインデックスに絡んだ商いが断続的に入ったとみられ、東証プライムの8割近くが上昇した。米エヌビディア<NVDA>の決算を控えて、東京エレクトロン <8035> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]が指数の重荷となったが、アドバンテスト <6857> [東証P]は小幅ながらプラスに転じた。

 グローベックスのNYダウ先物が100ドル、ナスダック100先物は90ポイントほど上昇していたこともあり、ショートに傾いているポジションを若干修正する動きもあったとみられる。日経225先物はボリンジャーバンドの-1σを下回って始まったが、前場中盤にかけての買い戻しにより同バンドを上回って推移し、抵抗線として意識されている75日移動平均線に接近してきた。

 もっとも、エヌビディアの決算待ちとなるなか、同線突破を積極的に仕掛けてくる動きは期待しづらいところである。また、同線は緩やかに上向きで推移し、現在は3万2070円辺りまで切り上がってきており、下向きで推移する25日線とのカイ離が縮小してきている。25日、75日線とのデッドクロス示現も意識されてくるため、そろそろ突破しておきたいところだろう。

 ただし、エヌビディアの決算を無難に通過したとしても、25日に経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなかでは、ロングには傾けづらい。翌週には7月の米個人消費支出(PCE)や8月の米雇用統計の発表も控えており、ヘッジを考慮しながらのトレードとなりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.05倍に低下した。エヌビディアの決算反応で反転する可能性はあるものの、方向性としてはNTショートでのスプレッド狙いに向かわせよう。

 手口面では、日経225先物はソシエテジェネラル証券が1746枚、クレディスイス証券が892枚、シティグループ証券が698枚、ドイツ証券が442枚、野村証券が312枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が1550枚、ゴールドマン証券が890枚、ABNクリアリン証券が715枚、SBI証券が504枚、モルガンMUFG証券が433枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、JPモルガン証券が2382枚、野村証券が1765枚、シティグループ証券が781枚、クレディスイス証券が700枚、ABNクリアリン証券が389枚の買い越しに対して、みずほ証券が2433枚、ゴールドマン証券が2148枚、バークレイズ証券が1120枚、UBS証券が664枚、ソシエテジェネラル証券が431枚の売り越しだった。

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