【市況】東京株式(大引け)=291円高、米ハイテク株高など好感し続伸
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大引けの日経平均株価は前営業日比291円07銭高の3万1856円71銭と続伸。プライム市場の売買高概算は10億8507万株、売買代金概算は2兆7279億円。値上がり銘柄数は1329、対して値下がり銘柄数は443、変わらずは62銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方からリスクオンムードで幅広い銘柄に買いが先行した。前日の米国株市場ではNYダウは小幅マイナス圏で着地したものの、ハイテク株中心に買い戻しの動きが活発でナスダック総合株価指数は5日ぶりに反発に転じた。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅に上昇したことで、東京市場でも半導体製造装置の主力株をはじめ同関連株が前日に続き広範囲に買い戻される展開となった。また、銀行セクターも上昇する銘柄が多かった。日経平均は朝方に3万1900円台をつけた後、戻り売りを浴びて上げ幅を縮小したが、後場は再び買い直され、3万1800円台半ばまで水準を戻して取引を終えた。値上がり銘柄数も後場に入って増加し、大引け時点で1300を上回り全体の72%が上昇した。
個別では、売買代金1位と2位を占めたレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>がいずれも大きく買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も物色人気となった。東京エレクトロン<8035>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが上昇したほか、三菱商事<8058>も高い。キーエンス<6861>、三菱重工業<7011>も値を上げた。I-PEX<6640>が値上がり率首位となり、日本電波工業<6779>なども値を飛ばした。
半面、エーザイ<4523>が朝高後に値を消し安くなったほか、川崎汽船<9107>が軟調、メルカリ<4385>も下落した。オリエンタルランド<4661>も冴えない動き。花王<4452>も売りに押された。サカイ引越センター<9039>が急落、ニーズウェル<3992>、カナミックネットワーク<3939>などの下げも目立つ。円谷フィールズホールディングス<2767>も売られた。
出所:MINKABU PRESS