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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、半導体株を中心にリスク回避の売り優勢 (8月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  32456.72
高値  32613.99(09:32)
安値  32031.54(14:32)
大引け 32059.91(前日比 -413.74 、 -1.27% )

売買高  15億5700万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆6668億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅反落、400円超の下げに
 2.朝方は高い場面も、その後は急速に値を崩す
 3.米ハイテク株安受け、半導体株に売り目立つ
 4.ドル高・円安進行も、好感する動きは限定的
 5.好決算株やインバウンド堅調、値がさ株安い

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比105ドル高と続伸した。メルク<MRK>などヘルスケアやシェブロン<CVX>などのエネルギー関連株が買われ指数を押し上げた。

 3連休けの東京市場では、日経平均株価はリスク回避ムードの強い地合いだった。前週末の欧州株が全面安に売られたほか、米国株市場でもハイテク株が安く、その流れを引き継いだ。

 14日の東京市場は、、朝方は売り買いが交錯し、日経平均は前週10日の終値を上回って推移する場面もあったが、買いは続かずその後は急速に下値を探る展開を強いられた。前週末の欧州株安に加え、米国株市場では資源・エネルギー関連株などが買われダウは続伸したものの、米金利上昇を嫌気してハイテク株比率の高いナスダック指数が反落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下げも顕著だった。これを受け、東京市場でも半導体セクター中心に売り圧力の強い地合いに。外国為替市場でドル高・円安が進んだものの、これを好感する動きは限定的だった。好決算銘柄やインバウンド関連の一角が買われたが、指数寄与度の高い主力値がさ株が総じて下落したことで、日経平均の下げが大きくなった。国内でも金利が上昇傾向にあり、リスクオフの地合いを助長している。

 個別では、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>をはじめ、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置の主力株が軒並み下落。ソニーグループ<6758>、ソシオネクスト<6526>なども値を下げた。メルカリ<4385>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。キーエンス<6861>も売りに押された。ミマキエンジニアリング<6638>が急落、電算システムホールディングス<4072>も大幅安。
 半面、リクルートホールディングス<6098>が逆行高をみせたほか、楽天グループ<4755>も堅調。ゼンショーホールディングス<7550>は大幅高に買われ、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>も値を上げた。河西工業<7256>がストップ高で値上がり率トップ、ゲオホールディングス<2681>、大建工業<7905>、ダイコク電機<6430>なども値幅制限いっぱいに買われた。アトラエ<6194>も物色人気に。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、日産化 <4021>、バンナムHD <7832>、ガイシ <5333>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約55円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約205円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)ガラス土石製品、(2)パルプ・紙、(3)小売業、(4)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)不動産業、(3)機械、(4)電気機器、(5)繊維製品。

■個別材料株

△ゲオHD <2681> [東証P]
 第1四半期営業利益は44%増。
△グローバル社 <3271> [東証S]
 24年6月期最終15%増益・5期ぶり復配計画を好感。
△スタティアH <3393> [東証P]
 4-6月期最終益2.7倍で通期計画比の進捗率35%を評価。
△HENNGE <4475> [東証G]
 23年9月期「各段階利益上振れの可能性」をポジティブ視。
△東和薬品 <4553> [東証P]
 4-6月期好決算を評価。
△コプロHD <7059> [東証P]
 9月末を基準日として1→2の株式分割へ。
△ペットゴー <7140> [東証G]
 4-6月期営業益64%増。
△河西工 <7256> [東証P]
 4-6月期最終黒字に転換。
△ゼンショHD <7550> [東証P]
 4-6月期決算とMSCI採用を好感。
△ノーリツ鋼機 <7744> [東証P]
 23年12月期業績予想を上方修正。

▼JFLAHD <3069> [東証S]
 26年3月末まで優待見送り。
▼monoAI <5240> [東証G]
 上期経常は8800万円の赤字で着地。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)河西工 <7256>、(2)ゲオHD <2681>、(3)大建工 <7905>、(4)スタティアH <3393>、(5)コプロHD <7059>、(6)東和薬品 <4553>、(7)ダイコク電 <6430>、(8)鈴木 <6785>、(9)ノーリツ鋼機 <7744>、(10)アトラエ <6194>。
 値下がり率上位10傑は(1)ミマキエンジ <6638>、(2)ハイパー <3054>、(3)ミルボン <4919>、(4)電算システム <4072>、(5)やまびこ <6250>、(6)オイシックス <3182>、(7)ケイアイ不 <3465>、(8)イーレックス <9517>、(9)日シス技術 <4323>、(10)ブイキューブ <3681>。

【大引け】

 日経平均は前日比413.74円(1.27%)安の3万2059.91円。TOPIXは前日比22.62(0.98%)安の2280.89。出来高は概算で15億5700万株。東証プライムの値上がり銘柄数は621、値下がり銘柄数は1167となった。東証マザーズ指数は748.61ポイント(10.90ポイント安)。

[2023年8月14日]


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