【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ミズノ、レオパレス、神戸鋼
ミズノ <日足> 「株探」多機能チャートより
ミズノ<8022>が続急騰。8日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比40.8%増の53億4400万円で過去最高となった。通期計画に対する進捗率は約36%と順調な滑り出しとなり、業績の上振れを期待した買いを集めたようだ。売上高は同23.8%増の571億7600万円と大幅な増収となった。国内では野球やサッカー、バレーボールなど競技スポーツ品の販売が幅広く好調に推移。海外市場ではゴルフ品が引き続き堅調だったほか、欧州や韓国、東南アジア地域でサッカー品の販売が拡大した。
■大阪ソーダ <4046> 6,650円 +1,000 円 (+17.7%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
大阪ソーダ<4046>がストップ高。基礎化学品・機能化学品メーカーで、エポキシ樹脂原料では業界トップシェアを誇る。8日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)決算は営業利益が前年同期比46%減の28億700万円と大幅減益となった。工場の製造設備不具合などの影響がトップラインを減少させ利益の押し下げ圧力となっているが、一方で製品価格の上昇が収益を下支えしている。市場では「足もとの業績悪は事前に織り込みが進んでいたが、上期計画に対する進捗率をみる限り思ったより悪くないことが判明した。株式需給面では一部外資系証券経由の(貸株調達に伴う)空売りがかさんでおり、品薄株ということもあってこのショートカバーが株価に押し上げ圧力をもたらしている」(ネット証券マーケットアナリスト)としている。
■Jエレベータ <6544> 2,009円 +293 円 (+17.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が寄り付き大口の買いを集めカイ気配スタートで一気に水準を切り上げてきた。同社はエレベーターの保守やリニューアルを手掛けるが、足もとの業績は保守契約台数が堅調なほか、リニューアル業務が大幅な伸びを示し、会社側の想定を上回って好調に推移している。8日取引終了後24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の57億円から66億円(前期比32%増)に増額しており、これを好感する買いが集中した。
■名村造船所 <7014> 707円 +100 円 (+16.5%) ストップ高 11:30現在
名村造船所<7014>が異彩人気。株価は7月4日の高値700円をマドを開けて跳び越える形となり、一気に年初来高値圏に浮上した。同社が8日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)の経常利益は前年同期比45%減の53億2400万円と低調だった。しかし、株価は寄り付きから大口の買い注文が入り、前場段階で値がつかない状況にある。市場関係者によると「今期業績悪は事前に織り込まれていたが、経常利益は第1四半期時点で対通期進捗率が80%を超えたことで、通期上振れが濃厚という見方となったのではないか」(中堅証券ストラテジスト)とする。また、市場では「日々の売買代金を見ても明らかなように出来高流動性に富んでいる。中堅造船では内海造船<7018>が既に仕手化の様相をみせていることもあって、その連想が働いている可能性がある」(ネット証券アナリスト)という声も聞かれた。
■レオパレス21 <8848> 340円 +40 円 (+13.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
レオパレス21<8848>は急伸。8日の取引終了後に4~6月期決算を発表。営業利益が前年同期比2.1倍の76億2200万円と大幅増益で着地しており、これを好感した買いが入っている。売上高は同4.9%増の1063億7500万円だった。家賃単価や入居率の上昇に加え、販管費の抑制が大きく寄与した。通期見通しは据え置いている。
■エレコム <6750> 1,676円 +171 円 (+11.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は33%増益で着地」が好感された。
エレコム <6750> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比33.4%増の36.3億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の57.2億円に対する進捗率は63.5%に達し、5年平均の48.3%も上回った。
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■神戸製鋼所 <5406> 1,754円 +172 円 (+10.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
神戸製鋼所<5406>は急騰。8日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表し、純利益を1000億円から1200億円(前期比65.4%増)へ引き上げた。また、配当性向の目安を従来の15~25%程度から30%程度に見直す方針を明らかにし、これらを好感した買いが集まっている。売上高については2兆6800億円から2兆5900億円(同4.8%増)へ引き下げた。IT・半導体分野の需要回復の遅れやデータセンター向けディスク材の在庫調整の長期化、日系自動車メーカーの海外生産の減少などが響く。一方、利益面ではエネルギー価格の下落に伴う調達コストの改善が寄与する見通し。配当方針の変更とあわせ、これまで未定としていた配当予想は90円(前期40円)とした。なお、同時に発表した4~6月期決算は、売上高が5986億8900万円(前年同期比10.3%増)、純利益が254億5100万円(同21.0%増)だった。
■雪印メグミルク <2270> 2,303円 +221 円 (+10.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
雪印メグミルク<2270>が4連騰し年初来高値を更新している。午前11時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1501億8500万円(前年同期比6.3%増)、営業利益52億5900万円(同32.1%増)、純利益35億8800万円(同2.7倍)と大幅増益で着地したことが好感されている。販売数量は想定を下回って推移したものの、乳製品、飲料・デザート類で4月に実施した価格改定が浸透した。また、エネルギー価格などの影響が想定よりも緩和傾向にあることなども寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高6160億円(前期比5.4%増)、営業利益140億円(同7.2%増)、純利益95億円(同4.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■住友林業 <1911> 3,781円 +346 円 (+10.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
住友林業<1911>は3連騰し上場来高値を更新している。8日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆5980億円から1兆7260億円(前期比3.4%増)へ、営業利益を1015億円から1305億円(同17.5%減)へ、純利益を770億円から920億円(同15.3%減)へ上方修正したことが好感されている。海外住宅・建築・不動産事業で、米国戸建住宅の販売戸数、単価および利益額が想定を超えて伸長したことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高8164億8300万円(前年同期比4.3%増)、営業利益652億2900万円(同10.6%減)、純利益448億1500万円(同9.6%減)だった。
■アシックス <7936> 4,743円 +432 円 (+10.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
8日に決算を発表。「今期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も11円増額」が好感された。
アシックス <7936> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比78.2%増の338億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の44円→55円(前期は40円)に増額修正した。
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■NISSHA <7915> 1,795円 +163 円 (+10.0%) 11:30現在
NISSHA<7915>がマドを開けて急伸した。8日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表し、最終損益がこれまでの見通しの11億円の赤字から8億100万円の黒字(前年同期は79億300万円の黒字)に上振れて着地した。あわせて、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを10億円から20億円(前期比80.3%減)に引き上げており、買いを誘う要因となった。1~6月期の売上高は830億500万円(前年同期比5.9%減)だった。巣ごもり需要の一巡やサプライチェーンでの在庫調整を背景に、タブレットなどに向けた製品需要が弱含みで推移した。半面、メディカルテクノロジー事業の開発製造受託(CDMO)の製品需要は堅調だった。上期の為替差益の発生を受け、通期の税引き前利益と最終利益の予想を上方修正した。売上高と営業利益はこれまでの予想通りに推移する見込みとしている。
■タカラトミー <7867> 2,094円 +184 円 (+9.6%) 11:30現在
8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は75%増益で着地」が好感された。
タカラトミー <7867> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比74.5%増の23.3億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の56億円に対する進捗率は5年平均の23.7%を上回る41.6%に達した。
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■横河電機 <6841> 2,838円 +214.5 円 (+8.2%) 11:30現在
8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は5.8倍増益で着地」が好感された。
横河電機 <6841> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.8倍の149億円に急拡大し、通期計画の490億円に対する進捗率は30.5%に達し、5年平均の15.0%も上回った。
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■住友大阪セメント <5232> 4,277円 +297 円 (+7.5%) 11:30現在
8日に決算を発表。「上期経常を一転黒字に上方修正」が好感された。
住友大阪セメント <5232> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は13.6億円の黒字(前年同期は27.9億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の17億円の赤字→2億円の黒字(前年同期は54.9億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。
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■バンナムHD <7832> 3,407円 +234 円 (+7.4%) 11:30現在
8日に決算を発表。「上期経常を5%上方修正」が好感された。
バンダイナムコホールディングス <7832> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.2%減の327億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて4-9月期(上期)の同利益を従来予想の620億円→650億円(前年同期は923億円)に4.8%上方修正し、減益率が32.9%減→29.6%減に縮小する見通しとなった。
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■サンクゼール <2937> 3,135円 +504 円 (+19.2%) ストップ高 11:30現在
サンクゼール<2937>が急騰。8日の取引終了後に24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は5億5500万円で着地し、通期計画に対する進捗率は約33%となった。あわせて株主優待制度の新設も開示しており、これらを好感した買いが集まったようだ。売上高は48億600万円だった。直営やFC(フランチャイズチェーン)の既存店客数と客単価が前年同期を上回って推移した。ECや台湾の大手小売チェーンに対する売上高も増加した。同社は前期の第1四半期に連結財務諸表を作成していないため、決算短信に前年同期比の増減率の記載はない。また、同社は100株以上を半年以上、継続保有し、毎年3月31日時点で株主名簿に記載または記録された株主に対し、自社製品の詰め合わせギフト2500円相当(500株以上の継続保有で5000円相当)と同社の店舗やオンラインショップで利用可能なサービス券500円分(同1000円分)を贈呈する株主優待制度を導入する。
■木村工機 <6231> 3,220円 +502 円 (+18.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
木村工機<6231>はカイ気配でスタートした後も気配値を切り上げ、ストップ高の3220円水準でカイ気配となっている。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)単独決算で、売上高31億1600万円(前年同期比32.9%増)、営業利益6億2700万円(同5.7倍)、純利益4億5500万円(同6.2倍)と大幅な増収増益となったことが好感されている。産業分野における設備投資意欲の高まりから、夏場の暑熱対策案件が大幅に増加したことに加えて、オフィスビルなどによる省エネ意識の高まりから熱回収外調機の導入が進んだことが貢献した。また、生産工程の見直しや部品調達の多様化によりコスト低減を図ったことや独自製品の出荷が集中したことなども寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高124億円(前期比6.0%増)、営業利益15億8000万円(同0.5%増)、純利益10億7000万円(同3.2%増)の従来見通しを据え置いている。
●ストップ高銘柄
ロックペイント <4621> 1,143円 +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
プレイド <4165> 657円 -150 円 (-18.6%) ストップ安 11:30現在
シンデン・ハイテックス <3131> 2,490円 -500 円 (-16.7%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース