【通貨】英ポンド週間見通し：もみ合いか、英中銀は追加利上げの可能性

■弱含み、英中銀による利上げ局面は終了との見方も

今週のポンド・円は弱含み。英中央銀行による追加利上げを想定したポンド買い・円売りが強まり、一時183円台前半までポンド高が進行した。英中銀金融政策委員会（MPC）は8月3日に開いた会合で予想通り0.25ポイントの利上げを決めたが、利上げは今回が最後になるとの見方が浮上し、リスク回避的なポンド売り・円買いが活発となった。米ドル・円相場が週後半に円高方向に振れたことも影響したようだ。取引レンジ：180円45銭-183円25銭。

■もみ合いか、英中銀は追加利上げの可能性

来週のポンド・円はもみ合いか。英中央銀行総裁は「本年を通じインフレは低下する可能性が高い」と指摘しており、英中銀による追加利上げ観測は後退した。11日発表の4-6月期国内総生産（GDP）速報値が市場予想を下回った場合、景気見通しの不透明感によるリスク回避のポンド売り・円買いが見込まれる。日本の長期金利が上昇していることも意識されそうだ。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・11日：4-6月期国内総生産速報値（1-3月期： 前年比+0.2％）
・11日：6月鉱工業生産（5月： 前月比-0.6％）

予想レンジ：179円50銭－182円00銭

《FA》

　提供：フィスコ