【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 品川リフラ、ZHD、任天堂 (3日大引け後 発表分)
品川リフラ <日足> 「株探」多機能チャートより
8月3日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
品川リフラ <5351> [東証P] ★今期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当増額と株式分割も発表
◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の50億円→75億円に50.0%上方修正。原燃料・電力費の高騰を踏まえた販売価格の改定を進めたことに加え、海外事業の成長推進や販売構成の良化、継続的なコストダウンなども上振れの要因となる。
上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の120億円→145億円に20.8%上方修正。増益率が4.7%増→26.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
併せて、上期配当を従来計画の110円→160円(前年同期は100円)に大幅増額修正した。
同時に、9月末時点の株主を対象に、1→5の株式分割を実施すると発表。
三越伊勢丹 <3099> [東証P] ★今期経常を8%上方修正・12期ぶり最高益更新へ
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の101億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症の5類移行やインバウンド需要の回復を背景に、首都圏を中心に百貨店の客数が伸びた。気温の上昇もあって夏物衣料が好調だったほか、化粧品や宝飾など高額品の売り上げも大幅に増加した。また、構造改革による経費削減の進展も増益に貢献した。
併せて、通期の同利益を従来予想の370億円→400億円に8.1%上方修正。増益率が23.3%増→33.3%増に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
CRI <3698> [東証G] ★10-6月期(3Q累計)経常が7.7倍増益で着地
◆23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の連結経常利益は前年同期比7.7倍の2億8400万円に急拡大して着地。国内でゲーム開発用ミドルウェアの一括ライセンス契約を複数受注したことが寄与。エンタープライズ事業で組み込み分野のカラオケ案件の受注が好調だったほか、モビリティのライセンス収入が伸びたことも増益に大きく貢献した。
通期計画の3億3000万円に対する進捗率は86.1%に達しており、業績上振れが期待される。
ZHD <4689> [東証P] ★4-6月期(1Q)最終は48%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比47.9%増の373億円に拡大して着地。昨年10月に連結子会社化したPayPayの業績上積みなどが寄与し、2ケタ増収を確保した。コマース事業を中心にコスト最適化や事業の選択と集中を進めたことも大幅増益につながった。
ジャパンエン <6016> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は2.3倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.3倍の2.7億円に急拡大して着地。次世代脱炭素燃料エンジン対応のための設備工事の影響で主機関の売上高は減少したものの、ライセンス事業の強化によってUEエンジンのグローバル展開が順調に進み、ロイヤリティー収入や部品供給は急拡大した。
GMOテック <6026> [東証G] ★今期経常を45%上方修正・8期ぶり最高益、配当も40円増額
◆23年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比37.9%増の3億0900万円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の3億4500万円→5億円に44.9%上方修正。増益率が67.5%増→2.4倍に拡大し、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
アフィリエイトサービスで利益率の高い新規案件が積み上がっていることが寄与。コストコントロールを進めることも利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の125.47円→165.59円(前期は無配)に大幅増額修正した。
シグマクシス <6088> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は69%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比68.6%増の10.8億円に拡大して着地。主力のコンサルティング事業で運輸、通信、金融、小売、商社、製造業を中心にDX推進などの支援プロジェクトが増加したことが寄与。投資事業でプログリット <9560> の保有株をすべて売却したことも増益に貢献した。
DMG森精機 <6141> [東証P] ★今期最終を5%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年12月期上期(1-6月)の連結最終利益は前年同期比32.0%増の149億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の320億円→335億円に4.7%上方修正。増益率が26.0%増→31.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
航空・宇宙、メディカル、エネルギー、電気自動車(EV)関連などからの受注が好調に推移していることが要因。マシニング・トランスフォーメーション(工程集約、自動化、DX化、GX化)による単価上昇や円安効果なども寄与する。
GSユアサ <6674> [東証P] ★上期経常を一転16%増益に上方修正
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の49.3億円に急拡大して着地。ハイブリッド車用リチウムイオン電池の販売数量が増加したことが寄与。値上げの進展に加え、持ち分法による投資損益や為替差損益が改善したことも利益拡大に貢献した。
併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の60億円→70億円に16.7%上方修正。従来の0.2%減益予想から一転して16.4%増益見通しとなった。
任天堂 <7974> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は52%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比52.2%増の2537億円に拡大して着地。5月に発売した「ゼルダの伝説」新作の販売本数が1851万本と順調な滑り出しをみせたほか、ニンテンドースイッチ本体は単価の高い有期ELモデルの販売が好調だった。また、映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の大ヒットなどでモバイル・IP関連収入も大きく伸びた。
通期計画の4800億円に対する進捗率は52.9%に達しており、業績上振れが期待される。
株探ニュース