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【市況】株価指数先物【寄り前】 ニデック決算を評価も、米ハイテク株安が重荷


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32310 -100 (-0.30%)
TOPIX先物 2258.5 ±0.0 (±0.00%)
シカゴ日経平均先物 32330 -80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 20日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。予想を上回る決算を発表したジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が6%を超える大幅高となったほか、前日に決算を発表したゴールドマン・サックス・グループ<GS>にも買いが続き、NYダウを押し上げた。しかし、前日の取引終了後に決算を発表し時間外取引で売られていたネットフリックス<NFLX>の下落率が8%を超え、テスラ<TSLA>が9%超の大幅下落となるなか、マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>など主力ハイテク株へ売りが波及し、S&P500、ナスダックは下落した。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比80円安の3万2330円だった。日経225先物(9月限)は日中比50円安の3万2360円で寄り付き、その後は同水準での底堅さがみられるなか、米国市場の取引開始後には3万2490円まで買われ、上昇に転じる場面も見られた。しかし、節目の3万2500円は超えられず、終盤にかけて軟化し一時3万2230円まで売られ、3万2310円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。日経225先物のナイトセッションは、日中取引の安値圏でのこう着であった。ネットフリックスとテスラの大幅な下げは昨日の日中取引で織り込まれていると考えられ、売り一巡後はショートカバーが入りやすいだろう。ただし、ボリンジャーバンドの-1σ水準で膠着が長引くようだと、3万2000円割れを狙ったショートが警戒されてくる。

 また、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、結果を見極めたいとするムードが強まりやすい。さらに、決算発表が本格化するなか、米ハイテク企業の動向に対しても神経質になろう。国内ではニデック <6594> [東証P]の予想を上回る決算が好感されそうだが、物色の広がりは期待しづらい。そのため、ボリンジャーバンドの-1σを中心とした、オプション権利行使価格の3万2000円~3万2500円処での推移を想定する。

 VIX指数は13.99に上昇した。小動きながら上値を抑えられていた25日移動平均線を捉えてきており、ボトム圏での推移ではあるものの投資家心理を神経質にさせそうだ。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.35倍に低下した。ニデックが日経平均型を下支えする可能性はあるが、直近安値の14.30倍と75日線が位置する14.27倍辺りを意識したNTショートが入りやすいだろう。

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