【市況】ダウ平均は伸び悩むもプラス圏を維持=米国株後半
NY株式20日(NY時間15:45)
ダウ平均 35195.64(+134.43 +0.38%)
ナスダック 14064.65(-293.37 -2.04%)
CME日経平均先物 32300(大証終比:-110 -0.34%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は伸び悩んでいるもののプラス圏を維持している。一方、本日はIT・ハイテク株への売りが全般的に強まっており、ナスダックは逆に大幅安。株価指数も採用銘柄の決算への反応に明暗が分かれたようだ。
ナスダックについては、取引開始前までに発表になった大手IT・ハイテクの決算が影響している模様。前日引け後にテスラ<TSLA>とネットフリックス<NFLX>が決算を発表し、両銘柄ともネガティブな反応を見せた。テスラは好決算ではあったものの、年初からの値下げやサイバートラック開発への設備投資で利益率に疑念が生じている。一方、ネットフリックスは注目の有料会員数は予想以上の増加を示したものの、売上高が予想を下回ったことが嫌気されている模様。
また、台湾のTSMCが今年の売上高見通しを下方修正したことで、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やラムリサーチ<LRCX>などの半導体製造装置株に売りが強まっていることも雰囲気を悪化させたようだ。
一部からは、「今年の市場は人工知能(AI)の可能性に興奮し、ナスダックを45%上昇させた。一握りのIT・ハイテク株を背景にしたこのようなリターンは行き過ぎであり、下降の前兆かもしれない」との警告も出ていた。
一方、ダウ平均に関しては採用銘柄のジョンソン&ジョンソン<JNJ>やIBM<IBM>、トラベラーズ<TRV>が決算を受けて上昇していることがサポートしている。特にジョンソン&ジョンソン<JNJ>は1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、ガイダンスでも通期の1株利益の見通しを上方修正した。医薬品、医療機器とも販売が好調だった。
これまでに決算を発表したS&P500企業のうち、77%が予想を上回る最終利益を報告しており、いまのところ景気の軟着陸を楽観する見方を後押ししている。「投資家たちは、現在の株高が続くことを期待している。短期的な楽観論は昨年の弱気相場が始まる直前の2021年12月以来の高さだ」といったコメントも伝わっている。
アメリカン航空<AAL>が決算を受け下落。通期の1株利益の見通しは上方修正したものの、第3四半期の1株利益の見通しを予想範囲内に留めたことが物足りなかった模様。
ユナイテッド航空<UAL>は決算を受け上昇。海外旅行の需要が堅調で旅客収入が予想以上に伸びたほか、通期の1株利益の見通しを上方修正した。
化粧品のエスティ・ローダー<EL>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。
クレジットカードのディスカバー・ファイナンシャル<DFS>が決算を受け大幅安。コンプライアンス問題が明確でない点が指摘されたほか、それとは別に米連邦預金保険公社(FDIC)から同意命令案を受け取ったことを明らかにした。
衛星放送のシリウスXM<SIRI>に買いが強まった。決算発表を前にショートカバーが活発化したようだ。
ネットフリックス<NFLX> 438.01(-39.58 -8.29%)
ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 168.00(+9.26 +5.83%)
トラベラーズ<TRV> 173.70(+3.14 +1.84%)
IBM<IBM> 137.40(+1.92 +1.42%)
アプライド<AMAT> 134.37(-7.41 -5.23%)
ラムリサーチ<LRCX> 616.00(-24.11 -3.77%)
KLA<KLAC> 450.99(-19.60 -4.16%)
ユナイテッド航空<UAL> 56.15(+1.35 +2.45%)
アメリカン航空<AAL> 17.46(-1.14 -6.11%)
エスティローダー<EL> 182.85(-8.12 -4.25%)
ディスカバー・ファイナンシャル<DFS> 102.10(-19.75 -16.21%)
シリウスXM<SIRI> 7.46(+1.97 +35.79%)
アップル<AAPL> 193.10(-2.00 -1.03%)
マイクロソフト<MSFT> 346.41(-8.67 -2.44%)
アマゾン<AMZN> 130.61(-4.75 -3.51%)
アルファベットC<GOOG> 119.28(-3.50 -2.85%)
テスラ<TSLA> 263.99(-27.27 -9.36%)
メタ・プラットフォームズ<META> 302.99(-13.02 -4.12%)
AMD<AMD> 110.53(-5.90 -5.07%)
エヌビディア<NVDA> 455.96(-14.81 -3.15%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 35195.64(+134.43 +0.38%)
ナスダック 14064.65(-293.37 -2.04%)
CME日経平均先物 32300(大証終比:-110 -0.34%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は伸び悩んでいるもののプラス圏を維持している。一方、本日はIT・ハイテク株への売りが全般的に強まっており、ナスダックは逆に大幅安。株価指数も採用銘柄の決算への反応に明暗が分かれたようだ。
ナスダックについては、取引開始前までに発表になった大手IT・ハイテクの決算が影響している模様。前日引け後にテスラ<TSLA>とネットフリックス<NFLX>が決算を発表し、両銘柄ともネガティブな反応を見せた。テスラは好決算ではあったものの、年初からの値下げやサイバートラック開発への設備投資で利益率に疑念が生じている。一方、ネットフリックスは注目の有料会員数は予想以上の増加を示したものの、売上高が予想を下回ったことが嫌気されている模様。
また、台湾のTSMCが今年の売上高見通しを下方修正したことで、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やラムリサーチ<LRCX>などの半導体製造装置株に売りが強まっていることも雰囲気を悪化させたようだ。
一部からは、「今年の市場は人工知能(AI)の可能性に興奮し、ナスダックを45%上昇させた。一握りのIT・ハイテク株を背景にしたこのようなリターンは行き過ぎであり、下降の前兆かもしれない」との警告も出ていた。
一方、ダウ平均に関しては採用銘柄のジョンソン&ジョンソン<JNJ>やIBM<IBM>、トラベラーズ<TRV>が決算を受けて上昇していることがサポートしている。特にジョンソン&ジョンソン<JNJ>は1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、ガイダンスでも通期の1株利益の見通しを上方修正した。医薬品、医療機器とも販売が好調だった。
これまでに決算を発表したS&P500企業のうち、77%が予想を上回る最終利益を報告しており、いまのところ景気の軟着陸を楽観する見方を後押ししている。「投資家たちは、現在の株高が続くことを期待している。短期的な楽観論は昨年の弱気相場が始まる直前の2021年12月以来の高さだ」といったコメントも伝わっている。
アメリカン航空<AAL>が決算を受け下落。通期の1株利益の見通しは上方修正したものの、第3四半期の1株利益の見通しを予想範囲内に留めたことが物足りなかった模様。
ユナイテッド航空<UAL>は決算を受け上昇。海外旅行の需要が堅調で旅客収入が予想以上に伸びたほか、通期の1株利益の見通しを上方修正した。
化粧品のエスティ・ローダー<EL>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。
クレジットカードのディスカバー・ファイナンシャル<DFS>が決算を受け大幅安。コンプライアンス問題が明確でない点が指摘されたほか、それとは別に米連邦預金保険公社(FDIC)から同意命令案を受け取ったことを明らかにした。
衛星放送のシリウスXM<SIRI>に買いが強まった。決算発表を前にショートカバーが活発化したようだ。
ネットフリックス<NFLX> 438.01(-39.58 -8.29%)
ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 168.00(+9.26 +5.83%)
トラベラーズ<TRV> 173.70(+3.14 +1.84%)
IBM<IBM> 137.40(+1.92 +1.42%)
アプライド<AMAT> 134.37(-7.41 -5.23%)
ラムリサーチ<LRCX> 616.00(-24.11 -3.77%)
KLA<KLAC> 450.99(-19.60 -4.16%)
ユナイテッド航空<UAL> 56.15(+1.35 +2.45%)
アメリカン航空<AAL> 17.46(-1.14 -6.11%)
エスティローダー<EL> 182.85(-8.12 -4.25%)
ディスカバー・ファイナンシャル<DFS> 102.10(-19.75 -16.21%)
シリウスXM<SIRI> 7.46(+1.97 +35.79%)
アップル<AAPL> 193.10(-2.00 -1.03%)
マイクロソフト<MSFT> 346.41(-8.67 -2.44%)
アマゾン<AMZN> 130.61(-4.75 -3.51%)
アルファベットC<GOOG> 119.28(-3.50 -2.85%)
テスラ<TSLA> 263.99(-27.27 -9.36%)
メタ・プラットフォームズ<META> 302.99(-13.02 -4.12%)
AMD<AMD> 110.53(-5.90 -5.07%)
エヌビディア<NVDA> 455.96(-14.81 -3.15%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美