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【材料】IBMが決算受け上昇 売上高見通しの据え置きで安心感 メインフレームは不調もソフトウェアが好調=米国株個別

 IBM<IBM>が上昇しており、ダウ平均をサポートしている。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表したが、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を若干下回った。メインフレームを含むインフラ部門の売上高が予想に届かなかった。一方、ソフトウェア部門は好調だった。

 通期のガイダンスで売上高の伸びの見通しを据え置いたことは、市場に安心感を与えたようだ。市場では需要減退への懸念も出ていた。フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しも据え置いている。カバノーCFOは、「上半期から勢いが加速している」と述べ、売上高の見通しに自信を示していた。

 アナリストからは「売上高は若干予想を下回ったが、注目のソフトウェア部門は好調で、粗利益率は予想を上回った」との評価も出ている。

 ただ、予想を下回る売上高は顧客のIT投資が圧迫されている証拠とも受け止められ、株価は軟調に推移している。

(4-6月・第2四半期)
・1株営業利益:2.18ドル(予想:2.00ドル)
・売上高:154.8億ドル(予想:155.4億ドル)
  ソフトウェア:66.1億ドル(予想:63.5億ドル)
  コンサルティング:50.1億ドル(予想:50.0億ドル)
  インフラストラクチャー:36.2億ドル(予想:38.8億ドル)
  ファイナンス:1.85億ドル(予想:1.62億ドル)
・粗利益率(調整後):55.9%(予想:54.9%)
・FCF:21.0億ドル(予想:30.3億ドル)

(通期見通し)
・売上高:3~5%増に据え置き(予想:2.9%増)
・FCF:105億ドル(予想:96.5億ドル)

(NY時間09:54)
IBM<IBM> 139.76(+4.28 +3.16%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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