日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
19日の東京株式市場は主力株中心に広範囲に買い戻しが加速しそうだ。日経平均株価は続伸し3万2000円台後半で強調展開が見込まれる。前日は欧州株市場が全面高に買われたほか、米国株市場でも欧州時間のリスクオンの流れを引き継ぎNYダウが7連騰、約1年3カ月ぶりの高値を更新した。主要企業の決算発表が相次ぐなか、市場コンセンサスを上回る好調な内容が多く、市場のセンチメントが強気に傾いている。この日は大手金融の事前コンセンサスを上回る決算が金融セクターに追い風となり、全体指数の上昇に貢献した。また、マイクロソフト<
MSFT>が生成AI分野でメタ・プラットフォームズ<
META>などとの提携拡大を発表し、これが材料視されて大きく株価水準を切り上げたこともリスク選好ムードを助長した。この流れを受けて東京市場でも幅広い銘柄に買い戻しが進みそうだ。NYダウが360ドルあまりの上昇で一段と上げ足を強めていることで、相対的に出遅れる日経平均もこれに追随する動きが期待できる。個別株ベースでは国内でも今後徐々に本格化する決算発表を意識した地合いが想定され、好業績銘柄に対する関心が高まりそうだ。
18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比366ドル58セント高の3万4951ドル93セントと7日続伸。ナスダック総合株価指数は同108.693ポイント高の1万4353.642だった。
日程面では、きょうは1年物国庫短期証券の入札、6月の訪日外国人客数など。海外では6月の英消費者物価指数(CPI)、6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、6月の米住宅着工件数など。
出所:
MINKABU PRESS