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【市況】NY株式:米国株式市場は続伸、金融決算を好感

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は366.58ドル高の34,951.93ドル、ナスダックは108.69ポイント高の14,353.64で取引を終了した。

6月小売売上高が予想を下回り景気減速懸念で売りが先行。ただ、良好な決算を材料に主要銀行・金融セクターの上昇が全体指数を押し上げ、相場はプラス圏に回復。さらに、予想を上回ったコア小売売上高で需要の強さを確認し一段高となった。金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。セクター別ではソフトウエア・サービスや銀行が上昇した一方で、不動産が下落した。

金融のモルガン・スタンレー(MS)は第2四半期決算でウェルスマネジメント部門が過去最高益を記録、全体の業績を押し上げ、予想を上回った内容が好感されて上昇した。銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)も第2四半期決算で純金利収入22%増と金利高や融資の伸びが寄与し、予想を上回った内容が好感され買われた。金融サービスのチャールズ・シュウェブ(SCHW)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、幹部が最悪期は脱したとの楽観的見解を示したことで年末に向けた回復を期待する買いが強まり上昇。地銀も連れ高となり、コメリカ(CMA)は3月初旬の金融混乱時点の水準を回復。パックウエスト(PACW)やザイオンズ・バンコーポレーション(ZION)もそれぞれ上昇した。ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は対話人口知能(AI)の企業向けソフト「オフィス」と連動した新サービスを1ユーザーにつき月額30ドルで提供すると発表し買われた。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数はパンデミック前の低水準となる13台で推移した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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