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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:八千代工、霞ヶ関C、アスクル

八千代工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■八千代工業 <7298>  1,390円  +207 円 (+17.5%)  11:30現在
 八千代工業<7298>がカイ気配スタート。4日の取引終了後、ホンダ<7267>が連結子会社の八千代工に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、全株式を取得後にインドの自動車部品大手のサンバルダナ・マザーソン・グループに一部株式を売却すると発表した。買い付け価格は1株1390円で、八千代工の株価はTOB価格にサヤ寄せする格好となった。買い付け予定数は1190万9304株(下限390万4850株、上限設定なし)。10月頃の買い付け開始を目指す。TOB成立後、八千代工は上場廃止となる見通し。東京証券取引所は4日、八千代工を監理銘柄(確認中)に指定した。ホンダは八千代工から自動車用の燃料タンクやサンルーフなどの供給を受けてきた。八千代工がホンダ以外の自動車メーカーへの販路を拡大し、持続的な成長に向けた事業基盤を確保することが、自動車部品の安定調達に重要と判断した。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  5,160円  +705 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 霞ヶ関キャピタル<3498>は大幅高。1月高値(4745円)を上回り、約6カ月ぶりに年初来高値を更新した。4日の取引終了後に23年8月期業績予想の上方修正を発表。あわせて、期末一括配当予想を50円から60円(前期30円)に増額することも明らかにしており、これらを好感した買いが入っている。今期上方修正では売上高を265億円から360億円(前期比73.2%増)へ、営業利益を32億円から41億円(同91.5%増)へ引き上げた。アパートメントホテル事業、物流事業で案件収益の拡大や売却早期化などの影響があり、これが全体業績を大きく押し上げた。同時に発表した22年9月~23年5月期決算は、売上高が前年同期比65.7%増の184億6300万円、営業利益が前年同期の赤字から10億4300万円の黒字に転換して着地した。

■アスクル <2678>  2,314円  +254 円 (+12.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アスクル<2678>は寄り付き大口の買い注文に商いが成立せず、カイ気配で株価水準を切り上げる展開。オフィス用品の通販で先駆し、eコマース事業ではヤフーと連携し需要を開拓している。4日取引終了後に発表した23年5月期決算は営業利益が前の期比2%増の146億2000万円で過去最高利益更新となったが、24年5月期についても前期比13%増の165億円予想と2ケタ成長で最高益更新基調が続く見通しで、これを好感する買いを呼び込んでいる。好業績を背景に株主還元も強化し、前期の年間配当は従来計画に2円上乗せの34円とし、今期もそこから2円増配となる36円を計画している。脱コロナでオフィス用品関連需要が復元しているほか、個人向けEC「ロハコ」が前期に初めて黒字化するなど回復色を強めている。

■リョーサン <8140>  4,580円  +140 円 (+3.2%)  11:30現在
 リョーサン<8140>が反発している。4日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)の保有割合が6.31%から7.53%に上昇したことが判明しており、買い増しを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。

■アークス <9948>  2,551円  +71 円 (+2.9%)  11:30現在
 アークス<9948>が反発。2020年10月以来、およそ2年9カ月ぶりの高値をつけた。4日の取引終了後に24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比3.3%増の1429億円、経常利益は同5.8%増の44億5500万円だった。経常利益の進捗率は中間期の計画に対し約57%と順調な滑り出しとなっており、評価した買いが入ったようだ。同社は北海道最大の食品スーパー運営企業で、青森や岩手の両県でもトップ。電気料金を中心に販管費が増加するなか、既存店売上高が同2.8%増と堅調に推移した。商品構成の見直しや特売内容の見直しも寄与したという。

■エービーシー・マート <2670>  7,916円  +69 円 (+0.9%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が4日続伸している。4日の取引終了後に発表した6月度概況で、既存店売上高が前年同月比19.5%増と16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。商業ビルや都心部の路面店を中心に人出が多かったことが売り上げの増加につながったほか、気温が高かったことで夏物商品の購買が多かった。特に、防水機能付シューズやサンダルが引き続き好調だった。なお、全店売上高は同19.8%増だった。

■F&LC <3563>  2,864円  -123 円 (-4.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率9位
 FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が大幅反落している。4日の取引終了後に発表した6月度の国内スシロー売上高で、既存店売上高が前年同月比5.0%減と13カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。客単価は同11.9%増と2ケタ増となったが、客数が同15.1%減とマイナスが続いた。

■良品計画 <7453>  1,403.5円  -46.5 円 (-3.2%)  11:30現在
 良品計画<7453>が反落している。4日の取引終了後に発表した6月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比0.4%増となり、小幅ながら3カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、全般相場の下落もあって好反応は限定的のようだ。盛夏向けの季節商品が牽引し、客単価が増加しており、特に生活雑貨の売り上げが伸長した。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同11.4%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  35,540円  -1,090 円 (-3.0%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>は続落している。4日の取引終了後に発表した6月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比3.4%減となり、7カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。前半は増収と好調だったものの、後半に気温が低下したことで夏物商品の販売が伸び悩み、月全体として既存店売上高は減収となった。客単価は同12.9%増だったが、客数が同14.5%減と落ち込んだ。

■三菱UFJ <8306>  1,100.5円  -10.5 円 (-1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは前日終値近辺で売り買いを交錯させ、もみ合う展開。メガバンクはここ上昇基調が鮮明で、先駆した三菱UFJに続き、前日は三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>なども揃って年初来高値を更新した。市場では「植田日銀総裁はハト派路線を貫いているものの、国内のインフレ圧力は拭えず、早晩イールドカーブ・コントロールの政策変更に動く可能性が高いとみる向きが増えている。これが銀行セクターの買いの拠りどころとなっている」(ネット証券アナリスト)とする。ここにきて、出遅れていた地銀株にも投資資金の流入が目立っており、バリュー株物色の地合いを後押ししている。今週明けに発表された6月の日銀短観で明らかとなった国内景況感の回復も株高を後押ししている材料となっているもようだ。ただ、足もとでは海外投資家の買いが一服しており、きょうは目先利益確定の売りが上値を重くしている状況にある。

■楽天グループ <4755>  515.8円  -1.1 円 (-0.2%)  11:30現在
 楽天グループ<4755>は売り買い活発。4日の取引終了後、子会社の楽天証券ホールディングス(楽天証券HD)が東京証券取引所に新規上場申請を行ったと発表。IPOによる資金調達で財務状況が改善に向かうとの期待が高まる一方、事前に上場観測が浮上していたことから目先材料出尽くし感も出ており、投資家の思惑が錯綜している。楽天証券HDはネット証券大手の楽天証券、投資信託の組成・運用を手掛ける楽天投信投資顧問、暗号資産取引サービスを提供する楽天ウォレットの証券関連サービス3社を統括する持ち株会社。楽天証券の上場に向けた事業再編に伴い、昨年設立された。

■環境管理センター <4657>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 環境管理センター<4657>がストップ高の水準となる前日比80円高の530円に買われ、2022年3月以来、およそ1年4カ月ぶりの高値圏に上昇した。東京電力ホールディングス<9501>の福島第1原発の処理水を巡り、IAEA(国際原子力機関)が4日、安全性を満たしていると結論づける報告書を公表した。具体的な放出時期の検討が進むとみられるなか、環境管理に対しては、放射線量の調査・測定などの特需への思惑が広がる形となり、買いが集まったようだ。IAEAの報告書を受け、日本政府は今後、地元関係者や周辺国への説明などを進める方針だ。日本経済新聞電子版は5日未明に、「政府は8月にも東京電力福島第1原子力発電所の処理水を海洋放出する調整に入る」と報じている。

■GRCS <9250>  3,370円  +470 円 (+16.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 GRCS<9250>は急騰。同社は4日取引終了後、大阪デジタルエクスチェンジ(ODX、東京都港区)が年内に開設を目指しているセキュリティトークン(ST)のセカンダリー市場における売買取引システムに、自社が開発するマッチングエンジンが採用されたと発表。これが材料視されているようだ。同社のマッチングエンジンは、金融取引所向けプロダクトの開発に長年の経験と多くの知見を持つ専門家チームが開発しており、国内外における複数の取引所などにハイスペックなプロダクトを提供し高い評価を得ている。同社は現在、ODXと緊密に連携しシステムの実装に取り組んでいるという。

■フュートレック <2468>  338円  +30 円 (+9.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 フュートレック<2468>が一時ストップ高の水準となる前日比80円高の388円に買われ、年初来高値を更新した。4日、ロボットベンチャーのGROOVE X(東京都中央区)が中国で販売を開始する家庭向けロボット「LOVOT」に、中国語版の音声認識技術が採用されたと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。LOVOTは2019年の出荷以降、1万体以上の販売実績があり、フュートレックは日本語の音声認識技術を提供していた。音声認識言語モデルの自動作成システムを日本語版以外で提供するのは、同社にとって初という。

●ストップ高銘柄
 免疫生物研究所 <4570>  472円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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