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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):第一三共、ワークマン、日経レバ

第一三共 <日足> 「株探」多機能チャートより
■第一三共 <4568>  3,900円  -678 円 (-14.8%) 一時ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 第一三共<4568>が一時ストップ安に売られ、年初来安値を更新した。3日の取引終了後、同社と英製薬企業のアストラゼネカ<AZN>は、非小細胞肺がん患者に対する治療薬「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験の結果について発表した。現在の標準治療である化学療法のドセタキセル投与群と比較し、初期の改善傾向が認められたものの、統計学的に有意な改善を示さなかったといい、失望売りを促した。現在進行中のActionable遺伝子変異のない非小細胞肺がん一次治療を対象とした「ダトポタマブ デルクステカン」と「ペムブロリズマブ」の併用療法に関する第3相臨床試験は、計画通り進めていくとしている。

■ワークマン <7564>  4,950円  -170 円 (-3.3%)  本日終値
 ワークマン<7564>が続落。3日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.2%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。台風や梅雨前線の影響でレインウェアや長靴、防水シューズなどが好調に推移したほか、夏物衣料でレディースや半袖Tシャツが売り上げを伸ばした。ただ、ファン付きウェアなど暑さ対策商品が前年の記録的な猛暑の反動で低調となった。なお、全店売上高は同2.8%増だった。

■日経レバ <1570>  21,050円  -445 円 (-2.1%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急反落、2万1000円近辺の攻防となっている。きょうは全体市場が売り優勢に傾き、日経平均株価は安く寄った後に一段と下げ幅を広げる展開を余儀なくされている。日本時間今晩の米国株市場が独立記念日の祝日に伴い休場となることから、足もとで海外投資家の参戦が限定的となっており、先物主導で日経平均は振らされやすい状況にある。米FOMC議事要旨(6月開催分)開示をあす5日に控え実需の買い参戦が見込みにくい環境下、前日に560円あまりの上昇をみせていたこともあって、その反動が出ている。日経レバは日経平均に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率は2倍に基本設定されボラティリティの高さが特徴。全体相場が上下に荒れ模様となるなかで、個人投資家をはじめとした短期資金の売り買いが活発化している。

■キタック <4707>  392円  +80 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 キタック<4707>がストップ高。日本経済新聞電子版が4日、「建設コンサルタントのキタックは人工知能(AI)を活用した画像処理技術の開発を本格化する」と報じており、これが買い手掛かりとなった。記事によると、画像処理機器・システム開発のガゾウ(新潟市中央区)と事業提携し、地質調査の解析を自動化するシステムの開発などに共同で取り組むという。

■メディア総研 <9242>  1,806円  +246 円 (+15.8%)  本日終値
 メディア総研<9242>が続急伸し年初来高値を一気に更新した。3日の取引終了後、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」などを提供するFUNDINNO(東京都品川区)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。第三者割当増資により1億1000万円を出資する。提携により高等専門学校卒業後の高専生の進路に関してスタートアップ支援を進めるのが狙いで、FUNDINNOのサービス利用企業及び投資家の紹介や高専生のスタートアップ支援者の紹介、採用情報及び企業情報のマッチングの促進などを進めるという。なお、現時点で業績への影響は軽微としている。

■セキド <9878>  736円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 セキド<9878>がストップ高。同社が3日に6月度の売上高(速報値)を発表。全社ベースで前年同月比140%と高い伸びを示したことから、これを好感した買いが集まった。コスメティック事業でオンラインでの月間売上高が最高記録を大幅に更新するなど、順調に拡大したことが貢献した。セレクトショップ「GINZA LoveLove」では高額の時計を中心に苦戦を強いられ、実店舗の既存店売上高は同90%。また、ネット通販も同71%となった。

■ガーラ <4777>  441円  +53 円 (+13.7%) 一時ストップ高   本日終値
 ガーラ<4777>が後場に急伸。4日、連結子会社である韓国のGala Labが、韓国のゲーム会社であるWemade Connectと、Web3.0ゲームプラットフォームを手掛けるBPMGとの間で、パブリッシング及びゲーム事業に関する戦略的提携契約を締結したと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。Gala Labのゲーム「Flyff Universe」のグローバルでのサービス拡大を目指し、Wemade Connectが運営面を担う。Gala Labは開発力の拡張に注力し、BPMGのプラットフォームであるGemHUB内でサービスを提供していく。

■日東精工 <5957>  652円  +68 円 (+11.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 日東精工<5957>は急騰。自動車向けなどを中心とする工業用ネジの大手メーカーだが、医療用機器などメディカル製品分野にも展開している。そうしたなか、同社は3日取引終了後に世界初となる医療用生体内溶解性高純度マグネシウム材料の特許を取得したことを発表、これを好感する形で投資資金が流入した。同特許にかかわる製品は純度99.95%以上の純マグネシウムであることから生体親和性が極めて高く、生体安全性に優れたインプラント製品への応用と開発を進めている状況で、中期的な業績向上に貢献することが期待されている。

■KYORITSU <7795>  161円  +12 円 (+8.1%)  本日終値
 KYORITSU<7795>が全体軟調地合いに抗して買い人気を集めた。低位株の強みを発揮して個人投資家マネーを誘引している。同社は総合印刷会社で広告や出版などの印刷を手掛け、オンデマンド印刷にも注力している。そうしたなか、3日取引終了後に新たな中期経営計画を発表し、25年3月期に売上高500億円(23年3月期実績は402億6300万円)を目標に掲げている。これを好感する形で上値を見込んだ投資資金が攻勢をかけている。

■グローバルダイニング <7625>  383円  +23 円 (+6.4%)  本日終値
 グローバルダイニング<7625>が大幅続伸。同社は3日取引終了後、6月度の月次売上速報を公表。既存店売上高は前年同月比20.1%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客数が同13.1%増、客単価が同6.1%上昇したことが寄与。なお、全店ベースの売上高は同18.2%増となっている。

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