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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクステージ、KeePer、三菱UFJ

ネクステージ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ネクステージ <3186>  3,320円  +504 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ネクステージ<3186>が急伸。3日の取引終了後に22年12月~23年5月期(上期)決算を発表し、営業利益は前年同期比13.0%減の79億6500万円だった。減益となったものの、四半期ベースでみると直近3~5月期は大幅な営業増益となっており、足もとの利益改善を好感した買いが優勢となった。仕入れ構成比の見直しや販管費の抑制が奏功した。12~2月期の減益が響き、上期では減益となった。販売店や買い取り店、整備店など各業態とも好調で、12~5月期売上高は同26.0%増の2298億2800万円だった。なお、通期見通しは据え置いている。

■象印マホービン <7965>  2,003円  +193 円 (+10.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 象印マホービン<7965>が続急伸し、21年4月以来約2年3カ月ぶりの高値水準となった。3日の取引終了後、23年11月期の連結業績予想について、売上高を835億円から840億円(前期比1.8%増)へ、営業利益を39億円から50億円(同7.2%増)へ、純利益を30億円から42億5000万円(同16.2%増)へ上方修正したことが好感されている。円安の影響で海外売上高の円換算額が増加した影響もあり、上期業績が想定に対して堅調に推移していることが要因としている。なお、想定為替レートを1ドル=130円から140円へ変更している。第2四半期累計(22年11月21日~23年5月20日)決算は、売上高454億4700万円(前年同期比0.4%増)、営業利益44億7600万円(同7.6%減)、純利益37億3200万円(同1.6%増)だった。

■IDOM <7599>  958円  +65 円 (+7.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 IDOM<7599>など中古車関連株の一角が買われた。中古車販売大手のネクステージ<3186>が前日3日に発表した上期決算は営業減益ながら、足もとの業績改善が確認できる内容だった。ネクステージ株には決算内容を好感した買いが入り、きょう4日はストップ高まで急騰。これを受け、同業のIDOMにも業績期待の思惑的な物色が向かったようだ。グッドスピード<7676>、アップルインターナショナル<2788>も高い。

■KeePer技研 <6036>  5,260円  +260 円 (+5.2%)  本日終値
 KeePer技研<6036>が大幅高で3日続伸。3日の取引終了後に発表したキーパーラボ運営事業の6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比6.3%増となり、増収基調を維持したことが好感された。前月に続いて1ケタ台の伸びとなったものの、前年6月はその前月末に放映された「カンブリア宮殿」の反響が大きく、既存店売上高が同43%増と異例の好調さだったことが要因。会社側によると前々年対比で68.9%増となっており、堅調な伸びを維持しているという。なお、6月のキーパー製品等関連事業の売上高は前年同月比8.8%増だった。

■オカムラ <7994>  1,970円  +49 円 (+2.6%)  本日終値
 オカムラ<7994>が続伸し年初来高値を更新。3日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について、最終利益を150億円から164億円(前期比3.1%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に投資有価証券売却益20億2200万円を計上したことなどが要因という。なお、売上高2850億円(同2.9%増)、営業利益205億円(同18.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  1,111円  +25.5 円 (+2.4%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは強弱観対立のなか、前日終値近辺でもみ合う展開。前日の米国株市場は独立記念日の前日で短縮取引となったが、ゴールドマンサックス<GS>など大手金融株が買われ全体指数を支えた。米債券市場では長短金利ともに上昇傾向にあり株価を刺激しているほか、FRBによる大手行へのストレステストが良好な結果だったことを受け安心感が広がっており、総じて買いが優勢となっている。東京市場でも週明けに三菱UFJが年初来高値を更新するなど強い動きをみせていた。日銀の金融緩和姿勢に変化はないものの、早晩イールドカーブ・コントロール(YCC)の政策変更が見込まれるとの思惑が根強く、投資資金を誘導している。

■クスリアオキ <3549>  8,381円  +152 円 (+1.9%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が続伸し、年初来高値を更新。同社は3日取引終了後、6月度の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比11.1%増となり、前月の伸び率9.3%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店の客数は同6.6%増、客単価は同4.2%の上昇。なお、全店ベースの売上高は同17.9%増となっている。

■フェローテク <6890>  3,885円  +55 円 (+1.4%)  本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>が続伸し年初来高値を更新。3日の取引終了後、石英坩堝やシリコンパーツなどの半導体製造用部材を製造する中国子会社の寧夏盾源聚芯半導体科技(FTNC)が深セン証券取引所主板市場へ上場申請書を提出し、6月30日付で申請受理を確認したと発表しており、好材料視された。なお、申請については、同日時点で上場承認がなされたものではなく、また今後の上場承認を保証するものではないとしている。

■高島屋 <8233>  2,007円  +21 円 (+1.1%)  本日終値
 高島屋<8233>が反発した。3日の取引終了後、6月度の高島屋店頭売上速報を発表した。国内既存店の百貨店売上高は前年同月比7.1%増と増収を維持したほか、免税売上高が19年の同月を上回る水準となり、業況を好感した買いを集めたようだ。店舗別では大阪店が同19.8%増、京都店が同14.7%増となったほか、日本橋店も5.8%増と堅調だった。免税売上高は同約4.1倍となり、19年同月比では14.3%増と伸長した。商品別では紳士服や婦人服などが前年を上回った。

■東電HD <9501>  536.8円  +2.1 円 (+0.4%)  本日終値
 東京電力ホールディングス<9501>は底堅い。国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が4日午後に岸田文雄首相と面会すると伝わっている。福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を巡り、安全性を評価する報告書を岸田首相は受け取り、放出時期について判断する方針という。株式市場では、東京HDの今後の事業展開に前向きな動きと受け止めて買い向かう投資家の姿勢もみられ、全体相場が軟調ななかにあって同社株はプラス圏で推移する場面がある。

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